途中で進行放棄していたPS4用ソフト「十三機兵防衛圏」を再びプレイ開始した。
進行放棄した理由
発売前、あんなにも熱烈に語っていたPS4用ソフト「十三機兵防衛圏」だが、実はプレイを開始して中盤を過ぎた頃、私はそのプレイを一時中断していた。
理由は、当時忙しくなってきたFF14のプレイを優先した、という事が主な理由だが、それ以外にも実はちょっと「十三機兵防衛圏」を継続するに対してモチベーションが下がった事も理由だったりする。
ではそのモチベーションが維持出来なかった理由は何かというと、崩壊編、つまり戦闘シミュレーションのシステムに一定のつまらなさを感じたからだ。
「十三機兵防衛圏」は概ねとても素晴らしいゲームに思うのだが、唯一、戦闘を表現するシミュレーション部分の演出がイマイチだと感じている。
いや、実際プレイすればわかるが、コレはコレで良く出来てはいるのである。実際、以前はそんな事すら褒めちぎっていた。しかしながら、プレイを重ねていくと実に事務的かつ端的な表現に留まってしまっているので、戦闘しているという感じがあまりしなくなってくるのである。
もし、この「十三機兵防衛圏」が2000年頃に発売されたタイトルだったら、そんな思いはしなかったかもしれないが、2019年11月に発売されたタイトルとするなら、戦闘シーンの演出がかなり地味という言い方をせざるを得ないところがある。
逆に、追想編の2Dキャラクターの表現がズバ抜けてよかった事が、この崩壊編の地味さをより強調してしまったと言えるかも知れない。
兎にも角にも、この崩壊編のウォーシミュレーションっぽい見た目が、私のモチベーションを維持できなかった最大の理由である。
クリアする為に
とは言っても、だからといってこのまま放置していては「十三機兵防衛圏」をクリアできない。
さっさとシナリオを完遂する為には、どうあってもこの崩壊編をクリアしないとならないので、ちまちまと崩壊編をプレイする事にした。
難易度は物語途中であっても「Easy」「Normal」「Strong」から選べるが、通常は「Normal」でプレイする。もしストーリーをとにかく進めたいならば、という理由で「Easy」が用意されているのだが、別に私は崩壊編の難易度が高くてプレイしていなかったわけではないので、とりあえず「Normal」のまま進める。
ただ、戦闘の方向性のミスで戦闘に参加させるユニット選択ミスをやらかしてしまうと、そのステージを再びプレイしなければならなくなる。
崩壊編のステージには方向性がある程度あり、とにかく強敵が登場するステージと、出てくる敵の数が膨大でそれらを全て処理しなければならないステージが存在する。
登場させる機兵も、そのステージ特性に合せて単体攻撃に特化したタイプを用意すべきなのか、複数攻撃に特化したタイプを用意すべきかを考える必要があるが、これはそのステージに突入してみないとわからない。だから時々全く機兵がかみ合わずに一方的にやられる事もあったりする。
つまり、これが原因でステージやり直し、という事が起きるので、クリアするには最悪2ステージ分の時間を要する場合がある。これもやり方次第とはいえ、面倒に感じる部分でもある。
もしも…
「十三機兵防衛圏」をプレイしていると、時々思うことがある。
もし、この戦闘ステージがアーマードコアシリーズのようなアクションだったとしたら、どうなるだろうか?
それも、アーマードコアVのようなシステムだったとしたら…。
機兵に搭載された兵器を使い分け、敵の攻撃をかいくぐりながら、敵機を駆逐する。情報をかき集めながら支援攻撃を要求しつつ、敵怪獣の懐に飛び込んで強烈な一撃を見舞う…。
もう既にゲーム性そのものが変わってしまうようなタイトルになってしまうが、実際のシミュレーションバトルよりもずっと白熱する戦闘になっていた事は間違いない。
ヴァニラウェアのゲームと色が変わってしまうので、これはこれで賛否両論になるのだろうが、フロムソフトウェアと協業で作ってくれたなら、お互いの良さを持ったソフトになるように思える。
ま、全体的なイメージも変わってしまうので、最終的にこれが面白いかどうかはまた別の話になるかもしれないが、PS5のような表現力の豊かなハードに移植、もしくはリメイクされるとするなら、そうした戦闘シーンのリテイクを視野に入れてくると、もっと良い作品になるよう思う。…それでもシミュレーションバトルの路線は変わらないだろうが。
というか…アーマードコアVの続編って今後も出ないのだろうか?
「十三機兵防衛圏」は後から評価が爆上がりしたタイトルなので、まだ未プレイな人は一度プレイする事をお薦めしたいが、戦闘シーンに関しては前述したような味気なさを感じる人もいる、という事を知っておいて損はないだろう。
但し、追想編のストーリー進行や究明編の情報量の多さは、こうした設定を追求していく事の好きな人にはたまらないものがあるので、本作の魅力はまず追想編や究明編にある、と考えた方がいい。
モチベーションが上がっている状態で崩壊編を駆け抜けてしまえば、全体のイメージは下がらずにストーリーを楽しめるので、プレイスタイルとしては一気にラストまで進める事をお薦めする。設定を楽しむのは、クリアしてからでも良いだろう。
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