2月13日夜遅くに起きたM.7.3の地震で改めて考える地震対策。
ライフラインをどうするか
福島県沖で震度6強の地震が発生した。
内陸であるウチでも、ちょっと長めの揺れが感じられるほどに揺れたので、その地震エネルギーは決して小さいものではなく、被災した地域にいた方々は相当な揺れの中にあったのではないかと思う。
一度でも地震体験車で地震を感じてみるといい。震度6レベルの地震がどれだけ揺れるのかを身を以て知る事ができる。あれはもう何かを考えるとかそういう事ができるレベルの揺れではない。
東日本大震災の時もそうだったが、被災レベルが大きすぎると、周辺全体の機能が麻痺しはじめるので、ライフラインなど必要なインフラを公共に頼りすぎると生きる事に詰んでしまう事もある。
それでも日本は比較的周囲の助け合いがあるので何とかなる場合も多いが、備えがある事に越した事はない。
だが、実際に地震対策として常備しておくライフラインは、地震が起きた直後などはそれを気にして準備するのだが、いざ平穏な日々が過ぎていくと、途端に常備食や飲料水などの更新が滞る。人間、常にトレンドの中に生きているので、一番難しいのはそうした準備の維持だったりするのである。
この備えるべきライフラインの維持に関して、もっと効率良くする事は出来ないのだろうか?
面倒で忘れてしまう維持という活動をもっと日常の中に組み込む事が出来れば、いざその時になっても、ちゃんと準備された状態になるのではないか?
ちょっとそんな事を思った次第である。
日常で保存
例えば、水道水は蛇口をひねれば水が出てくる。だが、これは水道管と直接繋がっていて、そこからくる水圧によって出てくる仕組みになっている。
だからこの水圧がなくなると水は出てこないのだが、災害に備えるべき水道水を確保するなら、この水道管からくる水そのものを貯水できるようにし、日々使用する生活水はこの貯蔵水から使用する仕組みにできないのだろうか?
貯水タンクに常に一定の水を溜めておき、オーバーフローする分を日々の生活水として利用し、災害があった際にはその貯水タンクそのものがライフラインとなる、そんなイメージである。もちろん、ここでいう貯水タンクは持ち運びが出来る形状で、複数連結して量を稼ぐという仕組みである。
この場合、その貯水タンクの水の循環や、貯める事によって起きる水質の問題が課題になると思うが、その課題をクリアさえすれば、生活の中で常に水道水を確保する事が可能になる。
食料については、保存食を常日頃から日常の食卓に出す事が必要になるだろう。そうする事で、保存食をローテーションする事ができるので、期限切れの食料になる事を防ぐ事ができる。
飲料水と食料、この二つを常に更新できる仕組みが構築されていれば、いざというときの備えが出来ていない、という事はなくなり、最低限の準備は整うのではないかと思う。
その他の準備
食料と飲料が確保できれば、あとは日常生活の上で必要なものは比較的長期保存が可能なものになる。しかもその保存期間は場合によっては半永久的かもしれないし、あるいは10数年単位かもしれない。
おそらく一番必要なものは、電気エネルギーの準備である。これは太陽光パネルで発電できる仕組みを持っていれば良いだろう。夜にも電気を使いたい、となれば大型のバッテリーが必要になるが、これは消費する電力に比例するので、スマホ程度の充電ならモバイルバッテリーの高効率なものを備えておけばよいだろう。
あとは手回しで発電できるラジオとかライト、あとはトイレ関係のもの、最低限の紙製の皿、ラップ、段ボール箱、などなど、上げて逝けばキリがないが、ここに書いたものぐらいがあれば、何とかなるのではないかと思う。
特に段ボール箱は意外なまでに利用価値がある。METAL GEAR SOLIDをプレイした事がある人ならその有用性は理解できるだろう(ぉぃw)
いや、冗談は冗談だとして、それ以外でも段ボール箱はその使い方であらゆる便利グッズになるので、持って置いて損はないのである。
とまぁ、これぐらいの準備をしておくと、万が一という状態であっても、何とかなるのではないかと思う。
一番のポイントは、鮮度を維持する仕組みで食料と飲料を維持できるか? という事。
こういうのは、住宅を建てる時に考慮されたりはしないのだろうか?
私などが思いつくぐらいの話なので、住宅システムとして既に存在していそうなものだが…。やはりコストが見合わない、という事なのだろうか?
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