ついにニンテンドー3DSまで、修理対象外の足音を聞くことになる。
修理受付終了
任天堂が「ニンテンドー3SD」及び「ニンテンドー3DS LL」本体の修理受付を3月31日到着分をもって終了すると発表した。
任天堂 お知らせ
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2021/0225.html
古い機器が修理受付からハズレていくのは致し方ない事ではあるが、今回発表された内容は結構ややこしい話になる。
というのは、ニンテンドー3DSは発売された時期で2種類2モデル存在するからだ。
今回修理受付が終了するのは、「ニンテンドー3SD」及び「ニンテンドー3DS LL」であって、「Newニンテンドー3DS」、「Newニンテンドー3DS LL」ではない、という事である。
New、と付けられた新しいバージョンのニンテンドー3DSはまだ修理受付可能なので、この辺りは誤解しないようにしたいところである。
また、「ニンテンドー2DS」、「Newニンテンドー2DS LL」の修理受付は同様に継続されるので、立体視機能がないモデルもまだ安心していいだろう。
今後はSwitchが主力?
ニンテンドー3DSがこのような状態となり、生産も既に行っていない状態となると、任天堂にとっての主力機というのは、やはりNintendo Switch、もしくはNintendo Switch Liteという事になるだろうか?
価格的にはNintendo Switch Liteも22,000円程度で購入できるので、多少値は張るとはいうものの、性能的には納得できるレベルではないかと思う。
こうなると、任天堂は現存するSwitchを今後どう見ていくのか? というところが問題である。
以前から噂のあるSwitchの上位機種に関しては、株主総会では現状維持のような話しか出てきていない。噂では相変わらず2022年くらいには上位機種が出てくる可能性が高いなどという事を言っているが、事実としての情報はそれを否定している。
ともすれば、任天堂は現時点で販売製品としてはNintendo Switch、Switch Liteぐらいしか持っていない事になる。「ニンテンドー2DS」、「Newニンテンドー2DS LL」は、販売を継続しているかもしれないが、おそらく売れているかどうかも怪しいレベルではないかと思う。
そのSwitchをして主力機と考えた場合、現状の性能で競合他社とあと数年戦い続けるという事なのだろうか?
任天堂には「枯れた技術の水平思考」という考え方が昔からあるが、それを武器にあと数年戦い続ける事が本当に可能なのだろうか?
モバイルと据置
おそらく、任天堂の製品群が極端にすくなくなってきている最大の理由は、ゲームをプレイするスタイルの変化から来ていると思われる。
以前は、モバイルモデルの性能は大したものではなかったが、それが今や据置機レベルの性能を持ち始めた事で、あえて据置機でゲームをプレイする必要があるのか? となった。
世界的にはまだ据置機の優位性はあるかもしれないが、任天堂は日本市場を見てそう判断しなかったと私は見ている。
そこから生まれたのが、据置機としても使え、モバイル機としても使えるSwitchという答えである。
だから、任天堂としては現状のユーザースタイルから、製品を二極化でなく、一極化に持っていった。だから製品ラインナップが少なくなったのは、現状を見据えての事だったと考えられる。
ただ、Nintendo Switch Liteの存在が、依然としてモバイルにも別製品を割り当てている事になるので、製品を分けているといえは分けているのかも知れないが、中身は結局同じなので、ソフトウェアリソースは共有化している事になる。
そう考えると、他社も製品は一極化を進めているところが強い。
Sonyだって今やPS5の一極である。これは時代がそうさせた結果であり、今の時代の答えなのかもしれない。
と、意外な事に気づかされたが、とりあえず旧ニンテンドー3DSシリーズが修理対象から外れる事になった。
メンテナンスをしておきたい人は、今のウチに頼んでおくのがよいだろう。