真のミドルレンジGPUがようやく発売。その性能はいかなるものか?
GA106
NVIDIAより、Ampere世代のミドルレンジGPUである「GeForce RTX 3060(以下3060と略)」が発売となった。
上位機種として「GeForce RTX 3060Ti(以下3060Tiと略)」が存在するが、3060はアーキテクチャとしてはGA106を採用しており、GA104を使用している3060Tiと異なるコアを使用している。
この2つのコアの違いは、そもそも搭載しているSMsやCUDAコア、RTコア、Tensorコアなど、あらゆる部分で差が付けられており、メモリインターフェースも256bitと192bitという近いががあるなど、全体的にみてGA104のスケールダウン版がGA106という感じである。
当然、コアの性能だけを見れば3060Tiの方が高性能ではあるのだが、今回の3060というミドルレンジGPUは上位の3060Tiに対して有利かもしれないと思わせる部分がある。
それがVRAM搭載量であり、3060は3060Tiよりも容量が大きく設定されている。
そもそも、Ampere世代のGPU第一陣として製品が発表された際、3060Tiの8GBというVRAM容量は少なすぎると思っていた。イマドキのPCゲームなどでは、もっと大きなデータをGPU内で展開したりするので、VRAM容量が8GBだと心許ないところがある。
それに対し、今回発売された3060は、VRAMを12GB搭載しており、全体的にメモリに余裕が生まれた。
絶対的な演算能力では3060Tiが有利かもしれないが、一度に大量のデータを扱う事のできる3060は、場合によっては3060Tiより有利に働く可能性がある。
何と言っても、12GBという容量はさらに上位のRTX 3080の10GBよりも多いのである。ミドルレンジクラスでは今までにないボリュームのメモリを搭載させたのには、ユーザーへのGPU世代交代を促す足がかりという思惑があるのかもしれない。
ベンチマーク
で、3060Tiと3060のベンチマークだが…これは実際にベンチマークテストを実施したサイトの結果を見てもらいたい。
impress PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1308606.html
結果から言えば、3060は3060Tiの30~45%の性能差を付けられた結果であった。
但し、やはりVRAMが不足する事態となった場合には、3060が3060Tiより有利になる可能性は見えるようである。
今回のベンチマークでは、そもそもの負荷が高すぎてVRAM不足の結果が見えていても参考値にしかならない結果のようだが、VRAMが不足する事で結果が逆転する傾向が出るという事は間違いがなさそうである。
ただ、8GBというVRAMで足りているウチはどうがんばっても3060が3060Tiを超える事はあり得ないのもまた事実であり、そもそも高負荷になるような条件でないとVRAMを大量消費しないので、12GBという大容量のVRAMがどこまで役に立つのか、多少疑問が残る結果となったように思う。
Radeon RX 6700
3060の直接のライバルとして考えられるのは、AMDのRadeon RX 6700シリーズとなるだろうか。
こちらも3月初旬には情報が解禁されると言われているが、その性能が気になる所である。
情報としてもまだ多くの情報が出ているわけではなく、Navi22の最上位モデルがRX 6700XTで、ComputeUnit 40基、Stream Processsor 2560基、GDDR6メモリ12GB搭載、192bitメモリインターフェースという事ぐらいで、この情報からすると3060と比較的似たような構成、或いは少し上のレンジになるような感じである。またこのRX 6700XTにはオーバークロック版とリファレンス版があり、それぞれ230w、189wの製品になる、という噂もある。
他にも、RX 6700という製品も予想されているが、メモリが6GBになるのではないか? という噂があるのみでその他には特に情報がない。
さらに下位モデルにRX 6600XTと言う製品も話題に出たことがあるが、そもそも情報がGDDR6メモリ12GB搭載で192bitメモリインターフェースという情報しか出てきていない。まさに未知数の製品である。
Radeonはレイトレーシング性能はGeForceにはほぼ勝てない性能しか持ち得ない(専用の処理コアを持っていない)ので、価格的にはGeForceの同等製品より安く発売される可能性はある。
このRX 6700シリーズが発売になった段階で、今世代のミドルレンジ戦争がようやく勃発する、といった感じではないかと思う。
ただ…問題は供給が需要を満たす事ができるか? という事の方が大きいのではないかと思う。
特に7nm製造プロセスのAMDが非常に怪しい。
まずはちゃんと発売され、供給されるかを見届けたいところである。
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