こんなに大人気商品になるとは予想していなかった。
Buffalo製nasne
SIEから技術的移転を受けてBuffaloが新たに新型を発売した「nasne」だが、3月に発売して以降、Amazon.co.jpでBuffaloが販売する度に品切れとなり、なかなか定価購入ができない状況が続いていた。
何てことはない、転売屋が一気に製品を押さえてしまうので、買いたい人たちがBuffalo公式から購入できない、という状況が続いていたというのが、おそらくは真相である。
ただ、その転売屋での売れ行きがあまりよくない状況になったのかもしれないが、ここに来てようやくBuffaloの在庫が安定してきたようである。
元々、Buffaloが提示していた定価は29,800円なので、これより高い金額での購入は、単純に転売屋価格だという事である。
私は初回購入はできなかったが、2回目の受注時に注文する事ができたので、4月16日には製品が到着、使い始める事ができたが、ある意味運がよかった方なのかもしれない。
複数台連結?
nasneは、1個に付き1つのチューナーしか内蔵していない。なので、nasne単体で録画をはじめると録画した番組は同時に視聴する事はできるが、他局を視聴する事はできない。
もし録画している時でも他局を見たいというのなら、nasneを複数連結して使用することになる。
私は当初、その可能性を視野には入れていたものの、本体価格29,800円という価格から、2台目は状況を見てから考える事にした。
実際、1台目で運用を始めて思ったのは、以前よりテレビを見ないという事に気づいた、という事である。
私はPCにも「PC TV Plus」というソニー製アプリケーションを導入していて、PCのデスクトップ上でnasneと接続してテレビの視聴が可能な状態にしてある。もちろん、モバイルとしてiPhoneのnasneでもプラグインで再生できるようにしている。そのどちらでもテレビを見る事ができる環境を整えたにも拘わらず、以前ほどテレビそのものを見ないようになっていたのである。
垂れ流しでテレビを付けているという事もしなくなり、以前の私の環境と異なる状況になっているな、と実感。結局、2台目のnasneの購入はないかな、と思っている。
便利は便利
ただ、nasneそのものはとても便利だとは思っている。
少なくとも4Kという解像度でテレビを観ていない、という人であれば、nasneはバツグンの使い勝手ではないかと思う。
スマホでサクッとテレビを録画予約できるし、PS4からもそれができる。PC TV Plusを導入していれば、PCからだって予約できるし、いろいろ有料DLCを入れれば、録画したものをそれぞれのデバイスでサッと見る事もできる。
番組の書き出しも制限がありつつもできるので、オフライン利用でも便利である。
一番驚いたのはWi-Fi環境での実行にはなると思うが、iPhoneで録画したビデオを離れたところでそのまま再生できるという事と、テレビ番組をそのまま見ることができるという事。nasneを昔から使っていた人には当たり前の機能かもしれないが、出来る事を知った時私はちょっと衝撃的だった。
LANに繋がった録画機能付データサーバというのがnasneの本来の姿なので、PCなどネットワークに繋がった機器を利用している人からすると、普通の家電仕様のレコーダよりずっと録画データなどを使いやすい形で利用できるのではないかと思う。
何はともあれ、nasneがようやく普通に手に入るようになった事は喜ばしい事である。
Buffalo製になった事で、良くなった面もいくつかある。6TBのHDDと接続できるようになったとか、モバイルで視聴する解像度が720pになったりとか、新機能はなくとも性能向上している分、良い製品になっている。
この利便性は手軽にテレビというコンテンツを利用したい人には向いていると思う。