Steam版「カプコンアーケードスタジアム」が初のセールを開催。
ほぼ全てが25%OFF
PS4やSwitch、Xbox Oneにもプラットフォームとして展開されている「カプコンアーケードスタジアム」だが、PC版としてSteamにも存在している。
当Blogでも過去に記事にした事はあるが、ソフト単体は無料提供され、そこに「1943」のみが含まれているもので、追加パックを購入する事で最大32タイトルが遊べるようになる、カプコン製プラットフォームソフト、それが「カプコンアーケードスタジアム」である。
追加できるのは、10タイトルがセットになっているものが3セットあり、それぞれ通常価格は1,520円(税込)で提供されている。3セットが揃ったセットもあり、こちらは4,080円(税込)で提供されている。
これが、今回のセールで全て25%OFFで提供され、単体パックは1,140円(税込)、3セット版が3,060円(税込)で提供される。
古き良きカプコンのアーケードゲームが30タイトル追加できるワケだが、最初に付いてくる「1943~ミッドウェイ海戦~」を加えても31タイトルで、あと1タイトルは30タイトルを購入した特典として「魔界村」が付いてくる事になっている。これで総数32タイトル、というわけである。
ゲームの他にも、タイトルの中から厳選された名曲10曲が収録された「Capcom Arcade Stadium: ミニアルバム」もセールで20%OFFで購入する事ができるようになっており、このミニアルバム単体では800円(税込)、3セット版とのバンドルでは3,652円(税込)で提供される。
また、今まではセット売りだったゲームタイトルは、Steam版では単体販売も開始され、それぞれ200円(税込)で販売となる。欲しいタイトルだけ買いたい、という人はコレでもアリかもしれない。
レトロゲームの拡充
カプコンがこのようなプラットフォームを提供したという事は個人的には喜ばしい事と思っていて、他メーカーも追従して欲しいとも思っているが、今の所コナミとカプコン、セガ、タイトーは積極的に見える。
だが、ナムコだけはなかなかこの姿勢が見えにくく、未だ移植メーカーからの単品発売しかそのタイトルを見かけることがない。
1980年代のアーケードゲームは、ナムコ黄金期とも言われるほど名作ぞろいだった事を考えると、ナムコ、コナミ、カプコン、セガ、タイトーあたりは移植タイトルがぜひとも欲しいところである。
もう少し広く捉えるなら、他にもニチブツやジャレコ、テクモ、アイレムなんかも欲しいところだが、これを言い出すとキリがなくなる。
そういった、全般を扱う部分は移植メーカーが手広く移植しれくれれば、ユーザーはありがたい、と考える人も多いように思う。
1980~1990年代の日本のアーケードゲームは、ある意味ゲームの日本文化を象徴する年代だと言えるので、何かしらの形でちゃんと揃えられるような形になっていると、とても有りがたいのだが。
イマドキに刺さる?
レトロゲームだが、実は意外と今の学生に刺さっているケースがあるらしい。
PS4やPS5といった最新機のゲームももちろんそれなりに人気はあるが、そういうイマドキのコンシューマ機はどちらかというと20~30代の人が求めるケースが多く、10代の人はそれよりも古いプラットフォームのゲームに興味があったりするケースもあるらしい。
私も正確なデータをとったわけではないのだが、古き良き時代の名作に対してそれを純粋に受け取れる世代というのは、案外リアルタイム世代ではなく、イマドキの世代なのかもしれない。
レトロゲームは、比較的単純なものが多いが、プレイテクニックが必要なものが多いのも特徴で、そういった面白さが刺さるのかも知れない。
レトロゲーム世代?
コンピュータでプレイするゲームが世の中に出て、既に50年近くの年月が経つと、偏にレトロゲームといっても、どのラインがレトロゲームのラインなのかが曖昧になる。
まだパソコンが登場した頃の話だと、1970年代に遡る事になるが、今レトロゲームと言っているものは流石にこの世代には回帰しない。
1980年代になるとファミコンが登場し、一気にタイトルが増える事になる。スーパーファミコンは1990年発売なので、1990年代という事になるが、おそらくイマドキのレトロ世代は1980年~1990年半ばぐらいまでを総括する世代なのではないかと考えられる。
ただ、この年代をレトロゲームと呼んでしまうと、2000年以降に生まれた人からすれば見たこともないようなタイトルなワケで、それはそれでもうレトロとは言えないタイトルなのではないかと思う。
そうなると、逆に新鮮に感じるのかも知れない。
ゲームは何もリアルな表現が全てではない。娯楽としての面白さがあれば、それは名作と呼べるものになる。
今、Nintendo Switchが、PS5と比較しても人気があるのは、まさにそういったゲーム本来の面白さを体現しているのかもしれない。
レトロゲームの存在がそれを証明しているような気がする。