新型MacBook Proが登場した事で、欲しいものが入れ替わる予感がしたのだが…。
費用対効果
新型MacBook Proが登場し、その圧倒的な性能を知った今、価格は高いものの、今手持ちのMacBook Proを下取りに出しても買うべきか? なんて事を考えるようになってしまった。
というのは、Windows11が思ったより魅力的でない感じがしているからで、それによってIntel MacBook ProでWindows11を動作させる事の意味をあまり感じなくなってきたからだ。
実際問題、今も会社でMacBook Pro上のWindows10を動作させて仕事をしたりする事もあるが、時にはWindows10を起動挿せず、そのままmacOSで仕事したりする事も多くなってきた。であるなら、そもそもWindowsというOSの必要性ってどこまであるのか? と再確認したくなる。
で、結論はというと…macOSでも何とかなるんじゃない? という事である。
そうなると、私がIntel MacBook Proを使う意味が全くない、という事になり、それならもっと高性能なM1コア搭載のMacBook Proに乗り換えた方がいいんじゃないか? となるわけである。
…まぁ、今度の新型MacBook Proは最低価格でも相当に高額なワケだが。
だが、そこでふと思い立つ。
費用対効果ってどれぐらいあるのか? と。
今度の新型の性能は、間違いなく従来機より高い。おそらく、動画編集などでも10倍近く高速化する事になるかもしれない。
だが、今の私は動画編集をしているのか?
仮に動画編集する事になったとして、どれだけのクォリティの動画を作る予定なのか?
Logic Proを使って空間オーディオの音響制作をするというのか?
どれも現実味がとても薄い。
DaVinci Resolove
こうした用途の迷いはあるものの、次々と対応アプリケーションがM1 ProやMaxに最適化させてきているのも事実だ。
Blackmagic Designが提供している「DaVinci Resolove」は、そのバージョンが17.4となり、M1 ProやMaxに最適化された。この事で、作業速度が従来より最大5倍高速化するという。
これで8Kプロジェクトの再生/編集/グレーディングがスピードアップ、8Kフッテージを最大12ストリームまで扱えるようになったという。
また、12K Blackmagic RAWファイルのデコードが3倍以上、H.265レンダリングが1.5倍に高速化されるという。
他にもDaVinci Neural Engineの性能が向上し、リアルタイム顔認識、オブジェクト検出、スマートリフレーミングにおいて最大4倍の速度向上となり、ProMotion 120Hzディスプレイにも対応、加えてHDRビューアもサポートした。
つまり、今まで重くて処理が遅いとされてきた作業が確実に高速化してきている。
何もBlackmagic Designのソフトだけではない。
Adobe系ソフトも同じである。
こうして見ると、少なくともクリエイティブ系ソフトウェアは確実にその性能が向上し、効率が上がってきている。
コアの処理だけでなく、メモリへの高速アクセスが可能になった事で、全ての効率が向上していると考えると、高い価格も納得できるレベルなのかもしれない。
本当に必要なものは?
こう考えると、確かに新型MacBook Proは魅力的である。
M1 Maxでなく、M1 Proのコアを搭載したモデルであっても、確実に性能は向上し、作業効率は上がる。もちろん、価格はそれなりにするわけだが。
だが、このハイエンドな性能を今私は必要とするのか? と再確認する。
今、IntelコアのMacBook Proを使っているが、この性能でも特に困った事はない。しかも緊急時にはWindows10が使えているではないか。
そう考えると、確かに魅力的な新型MacBook Proだが、やはり今買い替えるのは得策ではない、という結論にいたった。
何と言っても、この価格が高すぎるのが問題である。
必要なデバイスという側面で見るなら…第6世代iPad miniの方が有意義ではないか?
以前から、予算が合えば購入を考えると言っていたデバイスである。
ゼリースクロール問題があるにせよ、そのデバイスの使い勝手は私が本当の意味で求めていたものである。
というわけで、現段階で私は新型MacBook Proは高嶺の花すぎて手が届かない…いや、必要ないという結論に至った。
それよりも、第6世代iPad miniを導入して、タブレットの活用を目指す方が、今の私には向いていると言える。
おそらく、YouTuberなどは間違いなく新型MacBook Proは恩恵をもたらす。動画編集の時間が全てだからだ。そういった特定用途でなければ、今のところあの性能を使いこなす用途は本当に限られるものではなかろうか?
改めて考えて見ると、そうとしか思えない。
…負け惜しみみたいな感じになったけど、今の私の用途だと、こんなものである。