私には珍しく颯爽とアップデート。
Monterey
10月25日に、正式に発表された新macOSであるMontereyだが、いつもならしばらくは様子見して放置しているところだが、今回、私は何を血迷ったか、意外と早い段階でアップデートを実施した。
特にMontereyで気になった機能があるわけではない。
もともと、MontereyはApple Siliconを搭載したMacへの恩恵はとても大きいが、Intelコアを搭載したMacでは一部機能しか享受できないようになっている。理由はNeural Engineを使用する機能だからだ。
なので、しばらくばBig Sirでも問題はない、と当初から考えていたのだが、Parallels Desktop17も既に入れているし、Windows11ももうすぐそこまで来ている(実際にはアップデートできるがまだやってない)状態なので、この際一気にやってしまおう、という事で、先日アップデートしてしまった。
アップデートすると、今までオレンジとブルーのイメージが強かったBig Sirの画面とは異なり、パープルイメージの画面へとガラリと変わった。
見た目にここまでガラリと変わると、機能的にも大きく変わったような錯覚に陥るが、実際問題、そこまで大きく変わったという印象がない感じである。
もちろん便利になるところは便利になっている。
いつでもメモを出せるようになったクイックメモは資料を見ながらオンラインミーティングしている時などは便利に使える機能と言える。
しかし、FaceTimeやSafariの機能向上は、そもそも使わなければあまり意味のある機能向上とは言えない。
気にしていたユニバーサルコントロールは提供が遅れるとしていて、晩秋に持ち越されている。
なので結果的には私にとってMontereyは驚く程の大改革と言えるアップデートと言い難いものである。
ま、サポートの関係から入れざるを得ないもの、とは思っているが。
ところが…
しかし、私のこのイキナリのアップデートは場合によっては最悪の結果を招いていたかも知れない。
それは、正式リリースから1週間が経過した今の段階で「Intelコアを搭載したMacがアップデート後に文鎮化する」という報告が次々と上がってきているからである。
Gigazine
https://gigazine.net/news/20211102-macos-monterey-bricked/
この記事を見る限り、文鎮化しているMacにはある特徴があるようだ。
それは2018年以降に出荷されたMacに搭載されているApple T2チップを搭載していないIntel Macという特徴である。
Big Sirの時にも似たような報告があったので、もしやとは思うが、同じ現象を発生させている可能性もある。
文鎮化してしまった場合の対処方法だが、現時点では全く対処する術がない。唯一できるのはAppleのサポートへの連絡である。
ただ、Apple T2チップ搭載のMacで文鎮化が起こった場合はDFUリカバリーモードによってファームウェアを復活させる方法もあるので、それでタイムマシンから復帰させる方法はあるかもしれない。
メモリ20GB占有?
このような報告が成されているMontereyだが、実はそれ以外にも異常が報告されている。
コントロールセンターが新しいMacBook Proの64GBのメモリのウチ20GBを占有している、というのである(上記Gigazineの記事より)。
Twitterで報告されているその内容は画像も貼られていて、メモリをコントロールセンターがガッツリと26GBも占有している事がわかるものである。
AppleはMontereyでメモリ管理の手法を変更した、とは言っていないが、ひょっとしたら何かしら変更している可能性もある。
また、今回の対象となっている機種が新しいMacBook Proの64GBと言っているので、ひょっとしたらM1 Maxの64GBモデルによって起きている問題なのかもしれない。
だとしたら、Apple Siliconで発生している問題と言える事になるので、Montereyそのものの安定性はまだまだ先にある事になる。
ウチでは…こんなメモリ問題は起きていない感じなので、Intel MacでもT2チップ搭載モデルであれば、まだ安定している、という事なのか?
どちらにしても、今回は運が良かったとしか言えないアップデートである。
macOSのアップデートは、よほど安全マージンを取って行わないといけない事である、と久々に再認識した。
ああ…漢字Talkの時代が懐かしい(爆)