ゼリースクロール問題はその後どうなったのだろうか?
未だ購入を控えている
当Blogで、私は第6世代iPad miniは私の使い勝手に合致した製品だという事を言ってきた。しかし、未だに購入する事なく、待ち状態に留まっている。
その最大の理由は、ゼリースクロール問題という、液晶画面のスクロール中の歪み問題が発生しているからであり、それがどの程度の規模で発生しているのか、等の情報を得てから、その影響範囲内で購入を検討しようとしているからである。
だが、10月初めあたりに話題になったこの問題も、いつの間にかM1 ProやM1 Max搭載のMacBook Proが登場した今、あまり話題になることもなく、今に至っている。
ゼリースクロール問題は、その後どのような状況となったのだろうか?
不具合ではない
Appleは、本件に対して「不具合ではない」という公式コメントを出している。
しかし、各所で公開されている動画などを見ると、顕著にスクロールが歪んでいる事が判明しており、しかもそれには個体差が存在している可能性がある。
液晶パネルの品質の高いものは、ゼリースクロールが発生していないように見える製品もあるようで、逆に顕著に歪む製品もある。
どれぐらいまでが許容値なのかは人によって異なるので、Appleからしても判断に迷う所があるのかも知れないが、公開されている動画を見る限り、これで視角から気分が悪くなる人も出てくるであろう歪み方もあるので、単純に「仕様です」としてしまうのは、コンプライアンス的にも微妙な感じに思える。
今の所、Appleは「不具合ではない」というコメントのまま、対応を変更していないので、今のままでは恐らくは何も対応されないままだろうと思うが、実はこのゼリースクロール問題の後に別の問題が発生している。
変色と歪み
今度の問題というのは、縦置きにした時に発生するもので、画面に触れた時、そこに歪みや変色が発生する、という問題のようである。
これは主に製造上の問題である可能性が高いという事で、縦置き時にディスプレイの上部に3ヵ所にわたって発生するらしい。
動画を見ると、ハッキリとその異常さが見えるわけだが、これに関してAppleはその後に渡ってコメントを出していない。
どれくらいの再現性のある問題かもよくわかっておらず、限られたロットでのみ起きる問題なのかどうかもわからない。
まぁ…操作する上で何か問題になるかといえばならない問題ではあるのだが、プロダクトに完璧なものを求めるユーザーが多いApple製品である事を考えると、この不具合も軽視できない問題とも言える。
この新たに起きた問題に関しても、10月初めに問題提起されてから、その後の対応など含めて状況が掴めないでいる。
製品として安心して購入できるものなのか? という事に関して、ますます不安を感じる製品になってしまった事は、とても残念である。
昔の製品でも
実は、ゼリースクロール問題は過去の製品でも発生しているものがあると言われている。
それが今まで何故話題にならなかったのか?
実はそれは今回の第6世代iPad miniの液晶パネルとコントローラーの搭載の向きが従来機種と異なっている事に起因している。
従来機種でも、横スクロールで発生していた可能性が高いのである。
ところが、通常は縦側にもってスクロールさせる事が多いので、横スクロールで発生するこの現象に気づかなかったのである。
しかし、何故か第6世代iPad miniは液晶パネルを従来機種と異なり横向きに搭載するように設計したようで、それが今回顕著にゼリースクロールが目立つ原因を作ってしまった、というのである。
試しに以前のiPadやiPad miniの横スクロールで試してみると、ゼリースクロールのような現象が起きたらしい。要するに、使い方によって目立つかどうかが問題になる、という事のようにも思える。
今回の第6世代iPad miniのパネル方向がいつもと異なっていた理由はわからないが、Touch IDを電源ボタンに持っていったりしたことが原因なのだろうか?
基本的な問題もある
ただ、もちろん本件はそうしたパネルの配置方向だけが問題なわけではない。
今回の第6世代iPad miniのパネル品質そのものが良くないという話もある。おそらくサプライヤーによって品質のバラツキが顕著なのかもしれない。
そのサプライヤーの品質のバラツキから個体差が発生し、ゼリースクロールを許容できる人とできない人が現れているのかも知れない。
思いの外、顕著に出ている問題がそのままになっている状況なので、私としては今もまだ第6世代iPad miniの購入に踏み切れずにいる。
さて、どうしたものかね…。