とうとう今年の冬も雪が降ってしまったが…。
雪かきも考えてすべし
毎年冬になると、雪が降るかも知れない、という視点でいろいろな準備をするのだが、今冬は11月末にまず車のタイヤの準備を始めた。
昨年12月、今年1月はその準備がまるで無駄になったかというような天候だったが、この2月に入って役立つ時がきた。
いや、本当は役立つ時が来て欲しいとは思った事はないのだが、準備をしていたからこそ、いざという時困らないというワケで。
10日は朝から雪が降り続き、結果日中はほぼ一日降り続けていた。
私の住んでいたところで積雪量は約20cmと思ったよりは積もったかな、という程度だが、夕方を過ぎたころから降りも弱くなり、本日11日は朝から晴れ上がっていた。
午前中の10時を過ぎたころから、近所の人達は雪かきをはじめたようだが、正直、私は不要だろうと考えていた。
というのは、ここらへんの雪は変に一箇所に固めてしまうと、夕方以降に凍る事で余計に溶けないからだ。
私はお昼頃に外に出て、歩く場所だけ雪かきをしたのだが、その際も太陽に当たるところに雪を散らすような感じで雪かきをしたところ、夕方までにはその雪すら溶けていた。
明日も雪が降らなければ、おそらく私の周辺ではほぼ雪の問題はなくなるだろう。
とにかく、固めてしまうと余計に問題になる。雪質と気温の関係をよく考えて雪かきしないと、私の周辺では雪の捨て場所に困る事になるので、安易な雪かきはかえって不都合になる。
雪解けの被害
で、雪もいい加減溶け出した状態なので、所要を済ますために外出したのだが…やはり雪解けの状態で車を走らせると、車の汚れがハンパない事に。
コレ、雪の降るところはどこも同じ問題を抱えると思うのだが、溶け出した雪によって、道路のホコリや泥が雪解け水に混ざって車に跳ね、車がどんどんと汚れるわけである。
雨の日も汚れるが、雪解けは遙かに上回る汚れで大変な事に。
フロンドガラスに白い斑点が無数につき、ほおって置くと視界が悪くなるし、かといってワイパーを使うとその汚れが横に引き伸ばされて余計に汚れるという…。
なので水を出してワイパーを動作させると、その瞬間は綺麗になるが、すぐにまた白く汚れてくる…という事を延々と繰り返す事になる。
コレ、こういう汚れに絶対的に強い方法が編み出されたらノーベル賞モノなんじゃないかとすら思える。
ま、この汚れの一番やっかいなところは、実は汚れではなく、こうした汚れに混ざっている塩化カルシウムだったりする。
私が住んでいるところは、路面を凍結させないために塩カリを撒いて対処する事が一般的だが、この塩カリを撒くという行為は、車にとっては二重の問題を突きつける事になる。
一つは今説明した汚れであり、もう一つは錆を誘発するという事。
塩カリによってディスクブレーキのディスクが錆びだらけになる…というのは、あまり乗らない車に置きやすい問題だが、もちろんそんなレベルの話で済む事ではない。車体の底面も塩カリの塩害の被害に遭う事は十分あるわけで、長く乗っている車ほど、この被害を受けていると言える。
本来ならこまめに車体の底面を水洗いした方が良いのは言うまでもない事である。
残雪は凍る
そして…これは私の住む地域ならではの問題だが、残った雪はもれなく凍るという事。
前述したように、雪かきで捨てた雪山がそのまま凍ってしまうという問題もあるが、道路横に避けられた雪も凍り、それが雪解けの水の汚れと合わさって、とにかく道路が一気に汚らしい姿を見せる。
いつもは目に見えていない汚れが一気に見えているようで、あまり気持ちの良いものでもないが、私が住む地域だとこの固まった雪…というか、半ば氷が、春までずっと残り続ける事もある。
中途半端に雪が降る地域の典型的な問題と言えよう。
ただ、だからといって本格的に降って欲しいとも思っていない。豪雪地域に住んでいる人の忍耐強さには頭の下がる思いである。
…というか、私はもともと北陸の生まれなので、そのあたりは知っている話ではあるのだが、長年太平洋側にいると日本海側の人達の凄さを改めて知る事が多い。
ただ、太平洋側には太平洋側の問題というのもあって、この「凍ってしまった雪」が、実に厄介だったりする。
普通に太陽の光が当たっても、溶けないのである。表面が溶け出して濡れるのだが、それが結局は午後遅くなると、今度はその水分で凍るのである。折角と蹴出しても、より硬く固まるので、完全に溶ける気温になるまではずっとこんな感じで残るのである。
日本という雪の降る国にいる以上、何かしらの形で困る事があるというのも、四季がある所以とは思うが、これを風情のあるものと受け止められるほど、私はまだ出来た人間にはなれていないという事だろう。
というわけで、何とか雪の問題にぶつかる事なく今冬を過ごしたかったが、そうも行かなかったようだ。
13日夜あたりからまた降り出すという話もあるようで複雑な気持ちではあるが、大事になるような降りにならないよう祈っている。