キーボードショートカットを多用するクリエイターの為に。
Orbital2の廉価版
当Blogでも2019年に記事として書いたことがあるが、BrainMagicというベンチャー企業が発売した左手デバイス「Orbital2」の廉価版がこの度発売される事となった。
といっても、まだクラウドファンディングによる販売なのだが、元々の製品である「Orbital2」から操作時のフィードバック用振動モーターを非搭載にし、その空いた内部空間を活用して筐体デザインをより使いやすい形状に変更して操作性を改善させたモデルになる。
名称は「Orbital2 STERNA」といい、5月26日本日からGREEN FUNDINGを通じて先行販売を開始する。価格は18,920円になる。
GREEN FUNDING
https://greenfunding.jp/lab/projects/5894
ちなみに一般販売も見えていて、8月以降には普通に購入できるようになる。
元々の「Orbital2」の価格が35,200円なので、半額程度にはコストダウンされているものなので、今まで以上に手が出しやすいものになったと言える。
ちなみに「Orbital2 STERNA」はあくまでも廉価版なので、従来の「Orbital2」も併売される。
押して倒して回転させて
この左手デバイスは、スティックと回転リングを組み合わせたデバイスで、スティック部は倒すという入力と押し込むという入力ができる。またリングはスティックを倒した時に機能するボタンを切替える機能を持たせていて、多くのショートカットを切替えながら、スティックを倒したり押し込んだりして機能を呼び出すように出来ている。
グラフィックソフトや動画編集ソフトなどでは、多数の機能をショートカットとして割り当てれば、この「Orbital2 STERNA」でショートカット機能を使いながら、右手のマウスで素材を操作する、という使い方が出来る。
なので、ペンタブレットやマウスとの親和性の非常に高い製品、という言い方もできる。
最近は、イラスト系ソフトウェアや動画編集系ソフトウェアもプロユースだけでなくアマチュアでもかなり高度な事をする時代になったので、こうした左手デバイスが活躍する場はとても多いのではないかと思う。
Type-Cになった
今回の「Orbital2 STERNA」は、フィードバック用振動モーターがなくなった事で、いわゆる動作させた時の手応えがあまり感じられないものになっている。
あくまでも手応えなので、気にしなければそれまでというものだが、入力装置なので、ちゃんと入力できたという事がフィードバックとして感じられる事の大きさは案外と大きいかもしれない。
このあたりは実際に使わないとハッキリわからないところではないかと思うが、人によっては影響の出る部分ではないかと思う。
ただ、今回の「Orbital2 STERNA」の最大の魅力は、接続がUSB Type-Cになった、という事である。
プロユースの「Orbital2」は未だUSB Type-AとMicroUSBによる接続なので、この変化はとても大きいと個人的には思っている。
できれば従来機の「Orbital2」もUSB Type-Cに変更した新型モデルを投入してもらいたいぐらいである。
というか、時代の要請でType-C化へ踏み切った方が良いのではないかと私は思う。
Orbital2 LOGGER
今回の「Orbital2 STERNA」の提供開始に伴い、従来の「Orbital2」でも利用する事ができるアプリ「Orbital2 LOGGER」が提供開都となる。
この「Orbital2 LOGGER」はプログラムマクロを頻繁に使うユーザーに向けた機能強化アプリで、実際のソフトウェア上で操作しながらマクロの記録が行えるようになるアプリケーションである。
プロユースでは特に同じ操作を繰り返している事がとても多く、その繰り返しをマクロとして登録して実行できるようにしておけば、生産性は驚く程高くなる。
Orbital2は、そうしたプロユースを意識してデザインされた製品なので、この「Orbital2 LOGGER」との組合せで利用できると、クリエイティブな作業は驚く程効率化される。
使いこなせれば…という部分はあるにはあるが、そもそも左手デバイスはどんなものであっても、使いこなせれば、というのは大前提の話である。
気になる人は、今回の廉価版は手が出しやすいこともあるので、ぜひ導入を考えて見るべきだろう。
GREEN FUNDINGでの取扱いの今なら、割引が利いているで、8月以降の一般販売よりは安く買えるので、ぜひ検討してみて欲しい。
BrainMagic Orbital2 STERNA
https://brainmagic.tokyo/product/teaser/