40周年セールだったので買ってみた。
ほぼ半額セール
私は以前、Steamの何かのセールで「Capcom Arcade Stadium」のフルセットを購入した事がある。
「Capcom Arcade Stadium」はCAPCOMの1980~1990年代のアーケードゲームを移植した作品群で、「Capcom Arcade Stadium」そのものはバーチャルゲームセンター的な作り方が成されている総合タイトルである。
「Capcom Arcade Stadium」をPC上で起動させると、アーケード筐体が横に30台くらい並んだ画面になり、そこでプレイしたいタイトルを選び、そこから目的のゲームをプレイすることになる。
そうしたインターフェースにも多少なりの拘りを感じる本作だが、メガドライブミニとかメガドライブミニ2のような専用ハードでの供給を専用ハードを取っ払ってソフトウェアで供給しているタイトル、と考えるとわかりやすいかもしれない。
そんな「Capcom Arcade Stadium」も、第二弾が発売されていて、それが「Capcom Arcade 2nd Stadium」であり、この「Capcom Arcade 2nd Stadium」が今、CAPCOM40周年記念セールでほぼ半額セールを行っている。
おそらく、SteamだけでなくPlayStation StoreやNintendo Storeなども同じようにセールを実施していると思うが、私のゲームのプラットフォームは、最近はもっぱらPCなので、Steamで「Capcom Arcade 2nd Stadium」を購入することにした。
今回の「Capcom Arcade 2nd Stadium」のセールは、前作の「Capcom Arcade Stadium」も内容に含まれているのだが、私は前作分を既に入手しているので、購入時には既に所持しているタイトルは除外された金額で購入することができた。1,500円未満で全のタイトルが購入できたので、これはこれで安かったかな、と思う。
CAPCOMのアーケードゲーム
CAPCOMも老舗のゲームメーカーではあるが、セガやナムコと決定的に違うのは、ストリートファイターが爆発的に売れたことで、こうした対戦型の格闘ゲームが非常に多いということである。
それも、亜種のような増殖ぶりで、ストリートファイターⅡもダッシュとかスーパーとかいろんなものがくっついたタイトルがバラバラと結構な数で出ている。
挙げ句、原点回帰したようなストリートファイターゼロなんてタイトルもあり、そのゼロも2、3と連作になっていたりする。
まぁ、売れるモノだからそうした調整変更などを繰り返したタイトルが多数でても問題はないのだが、当時のゲームセンター経営者からしてみたら、ほんの少し変更を加えただけで新期版を導入しなければならないのかと頭を悩ませたのではないかと思う。
ま、プレイする側からしてみれば、あまり気になる話ではないかもしれないが、対戦型格闘ゲームが売れに売れまくった時代というのは、そうしたタイトルでひしめき合っていた。
また、CAPCOMのゲームでもう一翼を担っていたのが、横ベルトスクロールのアクションゲームである。ファイナルファイト系とかが有名かもしれないが、ちょっとファンタジーっぽいラウンドオブザナイトなども名作である。
ベルトスクロールのタイトルは、複数人で協力プレイするタイトルが多く、ストーリーを追っていくアクションゲームがとても多い。
版権の関係で発売は難しいとは思うが、ダンジョンズ&ドラゴンズを題材としたベルトスクロールアクションも存在していて、個人的には移植してほしいとおもっているのだが…おそらく権利関係が複雑なので無理な話かもしれない。
「Capcom Arcade 2nd Stadium」は、その収録タイトルに対戦格闘ゲームやベルトスクロールアクションを多数収録しているタイトル群なので、そうしたゲームが好きな人はお薦めできるが、逆に普通のシューティングゲームとかは印象が薄い感じ。決して収録されていないわけではないのだが、どうしても対戦格闘ゲームのイメージが強くなってしまっている。
Steamユーザーの評価も「賛否両論」になっているのは、その収録タイトルの偏りと初期の頃に販売体制の不備があったことが原因なのかもしれない。
レトロゲームの面白さ
最近のゲームは、その構造から3D空間を表現したタイトルがとても多く、仮に3D空間の表現をしていなかったとしても、3D空間上に再現した平面の上に、3Dキャラを平面的に表示して処理しているというタイトルが多いと思う。
ハードの性能が上がり、3D表現が当たり前となった今、DirectXの処理もそうした3D処理を前提とした作りになっている。
だが、案外と最近の小中学生の好みは、ファミコンやスーパーファミコンの時のゲームに向かっているという話を聞いた事がある。
複雑な構造でなく、単純極まりない内容であっても、そこに中毒性があったり、やりこみ要素があったりするタイトルは、プレイしていて楽しいという、ゲームの面白さの原点みたいなものは、確かにレトロゲームには多いのかもしれない。
私も「Capcom Arcade 2nd Stadium」に収録されている1943改をプイレして思ったのは、単純だけど難しく、その難しさゆえに上手くいかないんだけれど、そこを乗り越えると楽しいということの連続が、あのゲームの中に存在しているということ。
それだけで、ゲームは楽しいと思えるところが、ゲームの本質なのじゃないかと思えてくる。
もちろんゲームのジャンルによっていろいろあるので、レトロゲームが全てだというつもりはないが、たまには原点回帰も良いのではないかと改めて思った。
ハムスターがアーケードアーカイブスシリーズでいろんなタイトルを発売しているが、未だにこの路線で続けていられるというのは、やはり需要があったから、ということではないかと思う。
正直、CAPCOMの「Capcom Arcade Stadium」シリーズのようなナムコ版があればなぁ、思えて仕方が無い。ハムスターのアーケードアーカイブスもSteam版に展開してくれるととても嬉しいのだが…。
PCの中にレトロゲームセンターが存在する世界。
CAPCOMだけでなく、他メーカーのタイトルも沢山あると楽しいのだが。