AppleがWWDC23を開催。いろんな情報が出たが、私にとって致命的なのはiPhone Xの話。
ついに非対応に
私は現在、iPhone Xを使用している。
いつものパターンなら2年ほど前に新機種へと切替えているところなのだが、docomoの保証でリペア機種と交換した事で、バッテリーが新品に切り替わり、そのままiPhone Xを使い続ける事が可能になったので、そのまま継続して使用し続けていた。
iPhone Xは初めてFace IDを採用し、ホームボタンが廃止されたiPhoneの記念モデル的な存在だったわけだが、この度、ついに新iOSである「iOS 17」の対応機種から外される事となった。
「iOS 17」は、プロセッサとしてA12 Bionic以降から対応という事で、その前身たるA11 BionicのiPhone X、iPhone8シリーズはサポートから外されてしまった。
ま、これは時代の流れとともにやってくる事なので、致し方ない話ではあるのだが、あともう一世代分だけ対応してくれれば…と思わなくもない。
とりあえず、今年の新機種情報がもう少し明確になった段階で、今年の年末から最低でも今年度末ぐらいに、iPhone Xから新機種へと切替える事を視野にいれておこうと思う。
余裕のあるiPad
一方、iPad OSにはまだ余裕はありそうである。
そもそもiPhoneほど毎年新機種が出ているわけではないので、製品寿命のものが長めになるからかもしれないが、今回のiPad OS 17の対応機種は、第5世代以降のiPad mini(A12 Bionic)、第6世代以降のiPad(A10 Fusion)、第3世代以降のiPad Air(A12 Bionic)、第2世代以降のiPad Pro(A10X Fusion)で利用可能となっている。
こういう面から見ても、iPhoneよりはiPadは随分とOSの移行には幅があると言える。
私はM1を搭載した2021年モデルのiPad Proを使用しているので、まだ当分は問題なく新機能搭載のOSを利用出来るが、それができなくなった時、また改めてデバイスの入れ替えを検討しなければならないのかと考えると、iPhone含めて結構な出費になるな、と考えてしまう。
新機能が使えなくなるだけで、セキュリティアップデートはまだまだ適用できる話ではあるものの、それすらもいつかは出来なくなると考えると、定期的にハードの更新は必要なものとして受け入れるしかないのが辛いところである。
Vision Pro
今回のWWDC23の本当の意味での目玉製品は、おそらくはVision Pro、つまりXRデバイスだろう事は言う迄も無い。
3,499ドルという、今日の為替レートで計算すると50万円弱、普通に考えて50~60万円ほどするデバイスがポンポンと売れるとは考えにくいが、この製品の登場によって製品の価格が大きく変動していく事が期待される。
グラス型デバイスは過去にもGoogle他いろいろな企業が挑戦してきているが、未だ製品として確立したものになっていないのが現状である。それは、どうしても有線仕様になる部分があるためで、これらを無線化しない限りは、スマホのようなデバイスを追い越す事はなかなかにして難しいだろうと考えられる。
…ま、未来を感じるデバイスではあるだけに、この先の更なる技術革新を待ちたいところだ。
Mac StudioとMac Pro
WWDC23で発表になった他アイテムで、15インチのMacBook Airも発表になったが、私的にはこの極薄の15インチMacBook Airよりも新しいMac StudioとMac Proの方が興味がある。
M2 MaxもしくはM2 Ultraを搭載し、ユニファイドメモリとして最大192GBを搭載可能なモデルになった事で、今までよりも広い分野で活用が可能になったと言える。
おそらく価格的にはとんでもない高額なものになったとは言えるが、今までは技術的に実現できなかった部分に対応できるようになった事に大きな意味がある。
プロの現場でより使われるMacになったと考えれば、Appleとしては随分と攻めてきたな、という感じがする。
というわけで、今回のAppleのWWDC23は、私にとってはデバイス転換点を示したものとなった。
いよいよiPhoneの切り替え時期にきたか、とある意味覚悟が必要という事が判ったので、これから先、年度末に向けて、買い替えを検討していく事にしよう。