感染症のリスクを考えた今後の生き方。
救われた家庭
母と私がインフルエンザに感染した。
これにより、自宅介護において外部サービスを利用していた我が家は危機に瀕している。
というのは、感染症であるインフルエンザが感染する可能性がある以上、そうした外部サービスの人達はその規定からサービスの履行が出来なくなるからだ。
今まで外部サービスに頼ってきた私からすると、それらがアテにならないとなると、本当にピンチであり、僅か5日ほどとは言え、生活が困難に陥る。
食事に関しては私で何とかなる。
それは用意出来るものが限られるとはいえ、平日でも近しいことをしているからだ。
だが、母の排便などの世話となると、そこに経験や技術などはなく、やり方を一度見せて貰ったからと言ってすんなりと出来るとは言えない。
とりあえず、本日は私が確認だけを行ったところ、排便の処理の必要性はなかった。
ある意味、助かったと言える。
だが、明日はどうか?
もし明日がなかったとして明後日は?
どう考えても、インフルエンザ隔離期間を全て何もなかったと言えるはずがない。
この心配をずっと続けていた矢先、訪問介護サービス、つまりヘルパーさんの事務所から電話がかかってきた。
どうも、訪問介護サービス先の担当者は、私がそうしたことが出来ない、ということを理解していたようで、明日からどうするのか? という話を切り出してくれたのだ。
当然だが、私は助けてほしいと伝えた。食事は私ができるとして、せめて排便処理だけでも、と。
すると、感染症対策をした上で、排便処理のみなら人材を派遣する、と言ってくれた。
正直、これほどありがたい話はなかった。
時間にして30分足らず。だが、それが一日に一度あるだけで全然違うからだ。
とりあえず、処理になれている人が着てくれるとのことで、この話が纏まった後に、ケアマネージャからも電話がかかってきた。
そこでとりあえず隔離期間中のサービスの予定を組み直し、何とか乗り切る算段が付いた。
いや、マジで助かった…。
ワクチンの必要性
毎年、インフルエンザに罹ることがなかった我が家では、ワクチンを打つという習慣がない。
私もあまり積極的に外に出るタイプでもないし、母も介護になる前から外によく出るタイプでもなかったし、まして介護状態となった今ではなおのことである。
だから今年もワクチンは打たなかった。
だが、今年は今までなかった状況に陥った。今回、インフルエンザを我が家に持ち込んだのは母ではないかと予想している。
こんなことを憶測で言うのはダメなのだが、私の会社は対コロナの一貫として未だにマスクをすることが義務付けられていて、私自身もそれに倣って外に出る時や外の店に行くときも含めてマスクを着用している。
母も基本的にはマスクをしているのだが、デイサーバスに行った時でどうしているのかが分からない。
デイサービスなどでも気をつけてはいるとは思うが、不特定多数が集まる先でどのようなことが起きているかが想像できない。
もし私が持ち込んだとしたなら、まず私が感染し、その後母に遷ったことになるが、発症は母がでサービスに出かけた翌日であり、私はさらにその翌日に発症した。
その経緯から考えて母が持ち込んだのではないかと考えた次第だ。
だとして、今後は今までの慣習のように遷らないと高を括るのではなく、ワクチンの必要性は考えねばならないだろう。
誰が悪いとかではなく、また自分が持ち込むことだけでなく、母が持ち込む可能性も考慮し、警戒すべてきである。
今回の一件は教訓としか言いようが無い。
同年に2度目はある?
で、心配なのは、同年に2度インフルエンザに罹るか? ということである。
結論から言えば、可能性はゼロではないということ。
今回感染したのはインフルエンザA型だが、次にB型に罹る可能性はあるだろう。いくら一度罹って抗体が体内に出来たとは言え、ウィルスの株が変われば、感染はする。
だが、そもそもインフルエンザワクチンの予防接種そのものが、流行るインフルエンザの型を予測し、その型に合わせたワクチンを接種するという仕組みであるため、予防接種したからといって確実に防げるという訳でもない。
なので、どこまで予防効果があるのかは明確にできないが、それでも確率は減らせるというぐらいで考えないといけない。
とりあえず今年から来年春までは感染の可能性はぐっと減ったとは言える。
あとは運を天に任せるしかない。
そして来年冬になる頃には、今度こそ予防接種をしようと考えている。
自宅介護が崩壊するというリスクはもうコリゴリである。