旬を過ぎたかもしれないが、ようやく観れた。
リアルタイムで観たかった
個人的にはあまりテレビドラマというものは観ないのだが、昔から興味が沸いた特定の作品に関してはできるだけリアルタイムに観たいという欲求があり、今回もVIVANTに関してはリアルタイムで観ようと思っていたのだが、現在の介護生活の中でなかなかリアルタイムにテレビドラマを観るという事ができず、結果、今まで観ることもなく過ごしていた。
ただ、ここにきてインフルエンザに罹ったことから、ふと穴が空いたように時間が出来たので、このタイミングでまず1話だけでも観てみる事にした。
伏線回収が絶妙
放送当時から、謎が謎を呼ぶとして人気も高く、評判も良かったのは知っていたが、詳しい情報は一切耳に入れないようにしていた。面白さが半減するからだ。
1話だけ…そう思って観はじめたのだが、とてもではないが、いざ観てみると観るのを止められるようなものではない。次が気になって仕方が無いのである。
そしてカットの端々に見え隠れする、一件意味の無さそうな行動などが妙に気になる。
そうした、無意味に見えて実は意味のある行動などは、よく伏線に利用される。つまり、この作品はそうした伏線が最初から各所に鏤められているという事だろう。
ある程度観ていると、予想していたとおり別班の話だったので、ああ、なるほどと思ったが、当然それだけで面白さの全てだという事ではない事はすぐにわかった。
これ以上深く入ると、ネタバレになってしまうので、ツッコミはここまでにしておこう。
とにかく、これを毎週観ていたリアルタイム民は、相当次週が気になったのではないかと思う。
纏めて観ている私など、とてもではないが観るのを止められない。それぐらいのめりこんでしまう。
物語として
では物語が斬新かというと、実はそうでもない。
別班の話となると、大凡がテロ活動防止の話が中心となり、これから起きるであろう災害から回避するために謎を追っていく、という流れになっていくのがセオリーであり、そしてそのほとんどが情報の漏洩によってトラブルが発生するという、実に読みやすい話の展開である事から、VIVANTそのものの物語の流れが特殊であるという感覚はない。
ただ、とても魅せ方は上手いと思うし、観ていて飽きない作りなのでオモシロいと思う。
大凡、仲間内に内通者が紛れ込んでいて、そこから情報が漏れてピンチに陥る…どの作品も似たような流れをとるのは定石としかいいようがない。
このような特徴を持つ世界観の話でいうと、昨年話題になったリコリス・リコイルというアニメが思い浮かぶ。
政府公認とは表向き言えない組織DAとリコリスの話だが、別班らしさは似たようなものである。
ま、このようにいろいろと考える事も多いが、久々に観ていて引き込まれるドラマを観たという感じがしている。
1話だけ観てみようと思っていたが、既にもう3話目である。全10話という事なので、このまま一気に最終話まで見続けたいと思う。
…時間あるかなぁ。