AMDのソケットは長期に渡って利用できるという強みだったと思ったが…。
突然登場した?
最新のマイクロコード抽出ツールによって、Zen5世代のデスクトップ向けRyzenの「Granite Ridge」のサポート、検出を行うための新コンポーネントが追加されるとともにAM5+という今まで登場していなかった存在が確認された。
Granite Ridge/Fire Range
B40F40 -QS?
B40F00- EShttps://t.co/rS5p00k2Sy pic.twitter.com/EskuutngQh— HXL (@9550pro) April 5, 2024
今の所、AM5+という名称の単語が出てきたのみで、どういったものが登場するのか、またそれはソケットなのか、プラットフォームなのかなどもわからない。
ただ、昨今のCPUはとかく電力を消費する傾向にあるので、もし新しいソケットが登場するとなれば、それは電源供給周りか、追加されるI/Oまわりの強化・変更が行われる時ではないかと予想される。
もしI/Oの対応だとすれば、おそらくはPCI Express6.0の追加という可能性が非常に高いと思われるが、今の情報だけではどうにも断定するには至らない。
そもそも、AM5+とされているが、機能的にAM6を指す可能性もある。
なので、実体としてAM5+という名称が登場はしたが、それが何を意味しているものなのかは未だ全くわからないし、憶測の域を出ていない話ではある。
共通プラットフォームを使い続ける
Zen4が登場し、それに合わせて新ソケットであるAM5が登場した直後は、マザーボードの価格に驚いたものである。
半導体が不足していたという側面はあったものの、高いモノで10万円を超え、平均価格でも5万円ほどのマザーボードばかりだった。
今までのマザーボードの常識的価格としては、高性能なもので5万円台くらい、中程度クラスなら3万円台、安いもので1万円前後というものがざらにあった。
この時期にAM5ソケットへと移行する事を決めた人は、今後のPCの自作において、マザーボードの使い回しを考えたと思う。実際に私も追加する機能が多くなければ、マザーボードを固定し、搭載するCPUの載せ替えで対応しようと考えていた。
だが、もしAM5+という新ソケットが登場するとなると、何が機能的に不足するかが判らなくなる。場合によっては、AM5+ソケットのCPUはAM5ソケットのマザーボードには載せられないという事もありうる。
一応、AMDは2026年あたりまではAM5は使用出来るプラットフォームであると明言はしているが、どこまでが互換性を保っているかはわからない。
正直、予定が狂ったかもしれない、と私としては思っている。
まだまだ噂
ただ、前述したように、今はまだその名前が登場しただけの話であり、具体的に何かが決まったものとして公表されたわけではない。
あくまでも未来の可能性の一つとして情報が出てきただけであり、どのようにAMDが既存技術と互換性を持たせるかもわからない。
なので、私としてはまだ先の話として、今後の自作シーンの中で解決すべき項目として受け止める事にした。
おそらく…そんな簡単にプラットフォームを変更する事はできないので、結局はしばらくは静観するしかないというのが実情である。
ま、こういった噂を追求していくと、どうしても先行する話に踊らされる傾向になってしまうが、それらは未確定情報に対して踊っているにすぎない。
あわてず、状況を見定めていきたいところである。
次の自作プラットフォームをAMDにすべきかすらまだ先の話として考えていない。
AMDで行くのか? それともIntelに返り咲くのか?
正直、何年先の事かも不明なので、今慌てても仕方が無い話である。