タッチ決済が便利になるのはわかるんだが…。
充電不要のスマートリング
NTTドコモがVISAのタッチ決済に対応したスマートリング「EVERING」を5上旬より発売する。NTTドコモの回線契約をしていなくても購入可能で、スマホ専用アプリからクレジットカード経由で電子マネーのCチャージが出来る。もちろんオートチャージも可能で、1回のチャージでの入金は2万円上限で、1ヶ月で12万円までチャージできる。
このリングで、VISAのタッチ決済が使える店の端末に指をかざすだけで支払いができるアイテムで、見た目にスマートな決済手段になる。
このようなスマートリングのような身に付ける装飾品がスマート化した製品というのは、他にもいろいろなものが考えられているが、この「EVERING」が優れているところは、ズバリ充電不要だという事。
おそらく原理的にはSUICA、つまりFeliCaと同じような仕組みで、端末側からの磁場によってリング内のICチップが稼働し、読み取る事ができるとようになるのではないかと思われるが、充電というめんどくさい行為が不要なのは、スマートリングを普及させる原動力になるのではないかと考えられる。
スマートロックにも対応?
このEVERINGだが、スマートロックの「bitlock」と「セサミ」にも対応しているという。
つまり、このEVERINGでドアの施錠が出来るというわけである。
通常、これらのアイテムはスマホのようなアイテムとの組合せで使用するものだが、EVERINGで利用できるとなると、充電不要なデバイスでの利用が可能という事になる。
スマートロックで、相手側に電源が必要という場合、たとえばスマホで施錠したりする場合、万が一スマホの充電状況が悪い時、施錠できなかったり、或いは解錠できなかったりなんて事が考えられる。
ある意味最悪の場合、数字のパスワードなどで解錠できるようにしたりす事もできるのだが、それでは何のためのスマートロックか、なんて話になる。
パスワードを盗み読まれれば、解錠できてしまうわけで、ピッキングには強いかもしれないが、別の意味でセキュリティの穴になってしまう。
しかしEVERINGなら、電源不要で解錠できてしまうので、そうした電池切れなどの問題とは無縁でいられる。
問題はサブスクリプションだという事?
このEVERINGだが、価格はサブスクリプションになっている。
定額プランとスタンダードプランに分かれており、定額プランは月額500円(3色の内シルバーのみ初月2,200円)であり、スタンダードプランは4年間有効で19,800円(シルバーのみ21,450円)になっている。
つまり、買い切りではなくサブスクリプションという事である。
最近は何でもサブスクリプション化しているが、ライフサイクルを考えるとサブスクリプションが良いのか買い切りが良いのかの判断に迷う事がある。
この手のデジタルガジェットの場合、使用する年数が短いとなればサブスクリプションの方が最終的には安くなる。
が、長期に渡って利用できるとなると、買い切りの方がお得になる。
EVERINGの場合、2つあるプランは共に買い切りではないが、4年後にはもう技術的に古くなって別のものに置き換えるかも…となれば定額プランがお勧めかもしれないし、4年はキッカリ使うとなればスタンダードプランの方がお得になる。
ライフスタイルの変革で家電などもどんどんとサブスクリプション化しているところがあるが、自分の生活ではどうなのか? という事はちゃんと考えた方か良いだろう。
正直、決済のためだけにスマートリングという発想は私にはないかなと思う。
ただそれは私の生活スタイルでの話であり、人によっては利用価値がもっと高いかもしれない。
よくよく考えることである。