電脳コイル Online(仮)

 電脳コイル。
 正直、これほど面白い作品は少ないと思うが、爆発的ヒットしたわけでもない作品も珍しい。
 その世界観やキャラクターはしっかりしていて、作画も一般風(かなり語弊があるが)。しかも評価される所ではしっかり評価されていて、2007年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の優秀賞を受賞し、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞をも受賞しているという経歴もある。
 なのにコアな層にしかウケなかったのは、何故なのだろうか? ホント不思議で仕方がない。
 その電脳コイルがオンラインゲームになるという発表があった。

 電脳コイルの世界観は公式サイトを見てもらうとして、ゲーム化されるという話をちょっと紹介。
 株式会社ゲームオンが10月19日、株式会社徳間書店との間で「電脳コイル」に関する商品化権仕様許諾契約を締結、同作品をブラウザゲーム化するグローバル独占ライセンスを獲得したと発表した。これにより、ゲームオンが「電脳コイル Online(仮)」を自社制作コンテンツとして開発、運営する予定だという。
 …ブラウザゲームというところにちょっと気になる部分もあるのだが、最近はブラウザで遊べるゲームでも結構な作りのものがあるため、ある程度は期待してもいいのかもしれない。


 POWER DoLLSもブラウザゲームとして開発されるという話があったが、最近はブラウザで遊べるゲームやケータイなどで手軽に遊ぶソーシャルゲームが流行っている。
 開発もゲーム専用機のタイトルよりは軽めのものが多いため、開発費用が少なくても済むというのがメリットなのかもしれないが、それで中身が薄いものだとすると、そのタイトルが泣くというものである。
 そのあたりはぜひしっかりして制作してもらいたいところだが、とりあえずこうしてコンテンツが再び浮上してくるというチャンスが生まれたのは素直に喜びたい。
 このゲームで「電脳コイル」を知った…なんて人がいたら、ぜひ本作も知ってもらいたいところである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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