FF14で実プレイのFPSを計測してみた。
フレームレートを確認
RTX 4070 Tiの必要性を再検証する意味で、今使っているRTX 3070 Tiでの性能を改めて調べて見る事にした。
ベンチマークでの性能というよりは、実際にゲームプレイしている状況で、フレームレートがどれぐらいになるのかを確認してみようという事である。
最小フレームレートが見えてくれば、自分にとってどの程度RTX 4070 Tiが必要なのかが見えてくるのではないかと考えた。
GeForce系GPUは、NVIDIAから「GeForce Experience」というドライバの更新補助や動作しているゲームを認識してそのゲームに対して情報を表示したり配信サポートしたりする機能などが利用できるツールが提供されている。
このGeForce Experienceを使って、実際にFF14が可動している時のフレームレートの推移を見ていき、実際どの程度の性能が出ているかを確認してみたい。
だが、このGeForce Experienceでは、フレームレートの最大値と最小値の表示がない。その代わり99%FPSという項目があるのだが、これは観測されたフレームレートを高いものから順に並べた時、低い方から1%に位置付けられるフレームレートを指すらしい。つまり、全体フレームレートの99%は表示されているフレームレートよりは上、という意味になるので、ある意味最小フレームレートに近しい数値、と言えるだろう。
よって、今回はこの99%FPSという数値を観測していきたい。
3440×1440ではキツイ?
FF14はオンラインゲームなので、ゲーム内での描画に関して予測不能な部分がある。それは他プレイヤーの動きであり、その情報は常にサーバから受信された位置データ、モーションフラグデータを元に、クライアントPC内に保存されたデータを使って動きを再現し表示する。しかもそのデータには、各プレイヤーのキャラクターデータや装備データのフラグ値が含まれているので、それなりのデータのやり取りをした上で、画面表示している事になる。
さらにゲーム内の背景ギミックに関しても、各プレイヤーの間で共有するデータとなるので、背景データそのものはクライアントPCにあっても、その動きのタイミングなどはサーバからの受信データを使用する。
こう考えると、リアルタイムに計算している項目は実はとんでもない量のデータだという事がわかる。
これを高フレームレートで処理するのだから、秒間あたりの描画計算は莫大になるわけだが、実際にFF14をプレイしてみると、結構キツイのかもしれないというのが見えてきた。
普段私がプレイしている3440×1440ドットでの99%FPSを見ていると、ギリギリ100fpsを下回る事がある事がわかった。時に90fps程度になる事もあった。
たしか、RTX 3070 TiはWQHD画面(2560×1440)を高リフレッシュレートで表示するぐらいの性能だったと記憶しているので、この結果はある意味妥当だと言える。
私が今使用しているモニタはDellのAW3821DWで、10bit表示をONにする関係から、その最大リフレッシュレートは120Hzになる。8bit表示なら144Hzまで表示できるが、144Hz表示と10bit表示を取捨選択するなら、私としては10bit表示を採った、という事で、120Hzでの運用にしている。
120Hz、つまり120fpsなら画面のリフレッシュレート数と1:1になるので、表示遅延やスタッタリングなどと無縁になる事を考えると、最小が90fps程度となると、3/4程度の表示能力という事になる。
能力として足りていない、と言わざるを得ない。
いろいろな要素が絡んでいる
GeForce RTX 3070 Tiの性能を考えると、4K/120fpsの性能があるとは言いづらいが、PS5などでは4K/120fpsのオプションがあるという事を考えると、最適化でPS5でも4K/120fpsの表示ができる事を意味する。
だが、ここにHDRの要素を加えた場合や、前述の10bitカラーの要素を加えてしまうと、やはり4Kで120fpsを出す事はまずムリではないかと考える。
そもそも取り扱うデータ量は8bitと10bitでは大きく異なるし、私の場合はさらに複雑な条件になってくる。
というのは、私の使用しているモニタは前述の通りAW3821DWだが、コイツはそもそも3840×1600ドットを表示するモニタで、この解像度の中に3440×1440ドットのウィンドウでFF14を起動、余白は通常のWindows OSの管理下で動いている状態なのだから、普通に3440×1440ドットのゲーム動作を扱っているのとは異なるのである。
フルスクリーンモードや仮想フルスクリーンモードでは、バックグラウンドで動作しているアプリケーションは内部的には処理していても、画面表示の部分は処理していないので、描画性能には開きが出てしまっても不思議ではない。
なら、フルスクリーンモードや仮想フルスクリーンモードで動作させればいいじゃないかと思われるかもしれないが、それだと広いデスクトップを使用している意味がないのである。FF14を動作させながら、他の情報も見たい、という要望から、FF14をウィンドウモードで動作させているのだから。
というわけで、予想はしていたが、RTX 4070 Tiを導入する意味は大きくありそうだ。
運用そのものをもっと動作の軽いものにしてしまえば、今の環境でも十分なのかもしれないが、モニタを高解像度にし、かつハイリフレッシュレートを狙うなら、やはり性能は高いに越した事はない、という事である。
さて…ホントにどうしようかな…。
追伸:こうしたデータを採る場合、外部ツールとしてCapFrameXが便利らしい。
https://www.capframex.com/