たしかIPoE通信ってログインIDとパスワード不要だったと思うが…。
どうやって認証してるの?
私がPPPoE接続の通信からIPoE接続の通信に切替えて、既に2年が経過したが、今更ながらふと気になった事がある。
それはルーターなどを買い替えた時、IPoE接続は自動で繋がってくれるのだろうか? という事である。
たしかIPoE接続に切替えた際、ログインIDやパスワードを設定したPPPoE接続設定(Buffaloの場合はInternet@startと設定名で接続する)をOFFにすると、勝手にIPoE接続が開始され、IPv6通信が開始されるはずである。
これはこれで問題はないのだが、気になるのはログインIDやパスワードの設定をしていないにも関わらず、接続が確立しているという事。
コレ、どうやってユーザーを認識しているのだろうか?
通信機器とかを判別して、認識している?
もしそうなら、ブロードバンドルーターを変更した途端に接続できなくなるとか?
接続機器の変更
説明としてIPv4からIPv6への変更方法は情報が山のように出てくる。
ネットで検索すれば各プロバイダなどの説明がジャンジャン出てくるのだが、問題はIPv6に切替えた後に設備変更をした時である。
一応、私が契約しているDTIの該当ページを見てみると、注意事項としての説明があるにはある。
上記リンクの「7.移転や変更について」を見ると、対応機器の変更について説明がある。
「接続機器が変更になった場合は、お手続きが必要です」とあり、DTIカスタマーサービスまで問い合わせる必要があるが、その下に「※ひかり電話ルーター/ホームゲートトウェイ内での変更や、ブロードバンドルーター内での変更の場合は、該当しません」とある。
この文面をそのまま受け止めるとするなら、ONUが変更になった場合は手続きが必要だが、ONUから内側、つまりブロードバンドルーターが変更になったとしても、手続き不要でそのまま接続が確立する、という様に受け取れる。
これは引越しの場合でも同様の事が言えるので、そちらの説明を見てみると「NTTお客様番号の変更がある場合」や「接続機器が変更になる場合」は手続きが必要とある。但し、接続機器が変更になる場合は、先程と同じように「※ひかり電話ルーター/ホームゲートトウェイ内での変更や、ブロードバンドルーター内での変更の場合は、該当しません」という同じ文面の注意書きがある。
ここから考えると、IPoE接続(IPv6)の接続は、NTTのお客様番号の情報に紐付いたONUの情報で識別している可能性がある。
1光回線につき1契約
あまり一般的な家庭では該当しないケースではあるが、時々、複数のプロバイダを契約し、プロバイダの問題でネット接続が断絶しないようにする人がいる。
この場合、回線そのものを複数用意する人もいれば、同回線内でプロバイダのみ複数契約する人がいるが、本当ならば回線そのものを複数用意した方が良いのは自明の理である。
しかも回線も事業者を分けるぐらい徹底するのが良い。たとえはNTTのフレッツ回線とKDDIの回線といった具合である。
回線からして複数用意しているところにはあまり問題はないのだが、IPoE接続は、1光回線につき1契約しかできない事になっている。
おそらくだが、これは契約者特定の為にONU情報を利用しているため、と考えると納得がいく。
ONUは光回線に必ず1つ接続されているので、このONU情報とONUを利用している契約者情報が一致していれば、契約者を特定する事ができる。
だから1光回線につき1契約という事なのだろう。
前述のDTIの注意事項の中「9.その他の注意事項について」にも記載があるが「他社プロバイダのサービス解約後、一定期間、IPv6(IPoE)接続がご利用いただけなくなるばあいがございます」と書かれている。
これは、プロバイダを変更しても光回線事業者もONUも変更がないため、その途中に経由するプロバイダ情報とその機器だけが変わることになる事を考えると、すぐに内容変更できないDNSサーバなどの情報と一致しない事から通信が出来なくなる、という事ではないかと思われる。
専門職の人でこの記事を読んでいる人がいたら、そのあたりをぜひ教えて戴けるとありがたい。
安定した通信を得るため、ルーターの買い替えを検討していたが、ふとIPoE接続にログインIDやパスワードを使っていなかった事を思い出し、どうやって接続認証しているのだろう? と考えてしまった。
よくよく考えると、おそらくこのような事ではないか? と気づき記事にした。
こういう仕組みを知っていると、トラブルが起きた時何が原因なのかが見えてくるので、正しい知識がほしいところである。