先週、メインPCのSSDを256GBのものに交換したため、以前使っていたSSDが行き場を失った。
用途を考えると…
SSDが余る…なんてちょっと贅沢な話に感じるのは、一昔前の話かもしれない。
今やSSDの価格も随分と下落し、この余った128GBのSSDなら7,000円前後で入手できる時代である。特価品なら5,000円台なんて事もあるだろう。
そんなSSDではあるが、まだ使えなくなったわけではないし、使おうと思えばいくらでも使えるパーツに違いはない。
このSSDを活かす方法として何が良いかをいろいろ考えた。
サブマシンを作るというのが、もっとも有効な話になるのだが、そのサブマシンの方向性をどうするか? というのが、また悩ましい話である。
遊びとして捉えるなら、AMDのAPUで一台組んでみるという手もある。
APUでもKaveriならビデオカードなしでもかなりの用途に耐えうるし、何より動画のフレーム補正機能などがあったりして、面白味は十分だ。
ただ、その場合省電力とは言い難いマシンになるだろうから、メインPCと同じような用途のPCがもう一台増える結果となる。
それは私の使い方から言ってあまり面白くない。
ではどうするか?
省電力サーバとするか?
外に公開するわけではないが、家庭内の省電力サーバとして一台組んでみるというのも悪くない。
特に動画ファイルを大量に詰め込んだHDDを内蔵した省電力サーバなら、用途は広い。というのも、メインPCを立ち上げなくても、iPadやiPhoneで動画にアクセスできるからだ。
さらに、省電力サーバにDDNSを割り当てれば、簡易的な外側に向けたサーバにする事もできる。これなら用途としてはメインPCとは全く異なる方向性になるため、面白い使い方になるだろう。
ただ、これにも問題はある。
動画サーバとする場合、特にクライアントがiPadやiPhoneとなると、その動画を再生する場合、最悪iPadやiPhoneではそのままの動画データを再生できない可能性がある。この場合、その動画を格納しているPC側のパワーを使って変換しながらiPadやiPhoneで再生する事になる。つまり、そこそこの動画エンコード&デコード能力が必要になる。
そうなると…案外APUを使用したマシンとさして変わらない性能が必要になる可能性がある。
果たしてそれで省電力サーバになるものか?
理想が高すぎてもダメ
今一番理想的なのは、Kaveri世代のAPUで省電力サーバが稼働させられれば理想的と言える。
しかし、KaveriというよりAPUは基本95Wや65Wという製品が通常品であるため、省電力化が難しい。
さらに、私の用途だと場合によってはちょっとした負荷がかかるわけで、そうなるとさらに低いTDPでの運用が難しい可能性がある。
で、考えた。
KaveriのA10-7800という選択肢はどうだろうか?
コイツは一応65WというTDPで販売されているのだが、実は45Wで動作するよう最適化されているAPUで、BIOS画面で45Wか65Wかを選択できるようになっている(対応マザーボードが必要ではある)。
45Wくらいなら、省電力サーバとして何とか運用できそうな感じではある。ちなみに45Wって結構大きな電力だぞ、という人に説明しておくと、通常はこれよりもっと低い消費電力で稼働はしているのだ。最大で45Wという意味なので、通常使用はもっと低い消費電力値となる。
最近では、IntelのAtom系コアでTDP 10Wクラスのものも存在するのだが、それでは私の用途に合致しない所がある為、多少ハイパワーにはなるがA10-7800という手も面白いかも知れない。
その場合、できるだけ構成を小さくし、他の電力を下げる事を考えていけばいいだろう。例えば…Mini-ITXのマザーボードを使うのも良いかも知れない。
どっちにしてもまだまだ想定の域の話。
今は仕事もかなり忙しい為、なかなかシミュレートもできない感じだが、折角余ったSSDをこのままにしておくのはもったいない。
ちょっといろいろ考えていきたいと思う。