来年2月にATOK 2015が発売になる。私はほぼ毎年購入しているロングランソフトである。
思い出せない言葉を変換
のっけから意味のわからない事を言っているかもしれないが、入力という作業の中で一番どうしようもなく困るのが、その入力しようとしている言葉を思い出せない時である。
通常、文字入力というのは、明確に入力する言葉が分かっていて、ただそれの漢字が分からなかったり、用法が分からなかったりする時に、イマドキのIMEはそれを手助けするツールになっている。
昔から比べればものすごく進化したし、使い勝手が良くはなっているが、その根本問題である『入力する言葉がわかっている』が前提としてなかった場合、イマドキのIMEでもどうしようもないのが現実である。
言ってみれば当たり前の事なのだが、人間が明確な指示を出さないと、コンピュータは動けない。
これはコンピュータが生まれたときからの定めみたいなもので、これを覆す事は原理的に無理と言われていた。
ところが…今度のATOK 2015は、その原理的に無理と言われている部分の一部を、なんと実現してしまう事を可能にした(但しプレミアム版のみ)。
それが「ATOKナントカ変換」である。
この「ATOKナントカ変換」は、オンラインと連携した機能であり、自分が思い出せない部分を「なんとか」に置き換え、「なんとかサーキット」と入力すると、その変換候補に「鈴鹿サーキット」とかが出てくるのである。このパターンの場合「富士スピードウェイ」や「ツインリンクもてぎ」が変換候補に出てくるかは…今の所正直わからないが、もしそこまで変換候補に出てくるようであれば、この機能はまさに理想の思い出し機能となる。
ATOK Passport
ジャストシステムは、現在月額課金サービスであるATOK Passportというサービスを展開している。
ベーシックで月額286円(税別)、プレミアムで月額476円(税別)で複数の環境で利用出来るATOKを提供している。
このATOK Passportの最大の利点は、常に最新版のATOKが利用可能だという事だ。そしてパッケージ版ではプレミアム版専用である「ATOKナントカ変換」は、このATOK Passportで利用する事ができる。ベーシック版であってもプレミアム版であっても利用ができるため、場合によってはパッケージ版よりATOK Passportの方が良いかもしれない。
但し、ATOK Passportのプレミアム版は、クラウド辞書も利用する事が可能であるため「ATOKナントカ変換」で調べた語句などの意味をクラウド辞書で調べたりする…なんて使い方もできる。
ATOK Passport プレミアム版であれば、年間6,000円でこれらの機能がフルで使える事を考えると、正直パッケージ版より利便性が高いといえるのだが…実は私の場合は結構悩ましい部分があったりする。
というのは、私がATOKを購入しようとすると、AAA優待版で購入する事ができるため、プレミアム版であっても、大体1万円を切る価格でパッケージが買えてしまう。その価格なら6,000円より高いからATOK Passportの方が得じゃないのか? と思うかも知れないが、問題はプレミアム版に付属する三省堂国語事典や三省堂類語辞典など、付属の辞書の最新版がそのパッケージ内に含まれているのである。
これらの辞書を単体で購入しようとすると…これが結構な値段になるわけで、辞書だけで5,000~6,000円くらいするのである。そうなると…総合的にみて私の場合はパッケージ版の方が安くなるというワケである。
辞書の使用頻度がどれくらいかによって選択肢が変わるわけだが…私の場合は結構調べ物が多かったりするし、何より一つの辞書の調査だけでなく複数の辞書で調べた内容を比較したりする為、辞書は多い方が良いのである。
万人にATOKをお勧めしたいところだが、昨今はGoogleもGoogle日本語入力を無料提供していたりするため、そちらで用途として済んでしまう人の方が圧倒的ではないかと思う。
なので万人には勧めないが、辞書との連携などでより文字入力を幅広く活用したいという人は、やはりATOKしか選択肢がないように思う。
月額制のATOK Passportにするか、それともパッケージ版が良いのかは人それぞれなので、最良の選択で文字入力をより楽にするのが良いだろう。
「私はBaiduしか使わない」という人は…がんばってくれ(爆)
自己レス。
ATOK for 2014のアップデートがきて、次回更新までの間「ATOKナントカ変換」が利用できるようになったので試してみた。
(ATOK for 2014までは1年間のATOK Passportの権利が付属するため)
“なんとかサーキット”を入力してみたが、残念ながら富士スピードウェイやツインリンクもてぎは候補に出てこなかった。純粋に“○○サーキット”という名称のものが候補に出るようである。
ただ、使ってみてわかるが、これはかなり便利である。
知らなかった名称も出てくる為、新たな知識を得る事もできそうである。
ATOK Passportに切り替えてもいいかなぁ…
とか真剣に考えたくなってきた(-_-;)
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