今度のはまぢヤバイ…。
突然襲ってくる恐怖
朝は何ともなかった。
いや、逆にいつもより調子は良かったようにすら思える。
ただ、気になったのは昨晩に妙に涙と鼻水が出たという事だが、そんなのは日常でも珍しい事ではないから、余りに気にしていなかった。
今日は仕事で岡谷まで行く必要があった。
だから会社に行って、朝やらなきゃならない事を終わらせた後、10時30分ぐらいに社用車で岡谷に出発した。
車に乗って順調に中央道を走り、一時間もした頃だろうか。イヤな違和感を感じ始めた。
「何だ、この異様な寒気は…」
車の暖房をかなり強めに入れたりもしたが、一向に寒気が収まらない。
多分、同乗者がいたら「こんなに暑くしてどうするんだよ?」と言われたかも知れない。それでも私の寒気は一向に収まる事はなく、次第に体が見た目で解るほど震え始めた。
そうして30分もしないウチに、今度は体が異常に熱くなり始めていることに気付いた。
(熱が出てる…)
この時点で、私は一つの予測を感じていたのだが、もうしばらく様子を見ようと、途中パーキングエリアに入った。
目的地まであと45分…ぐらいだろうか。
そう考えながら、寒気と戦いつつ、体が異様な発熱をしている事を実感した私は、ここにきて確信に至った。
(間違いない。昨年9月末からほぼ1ヶ月毎に起きた発熱症状だ…)
そう、昨年の9月末、私は明確には原因不明の発熱状態が発生した。医師の話では、喉からの感染によって体内に菌等が入り、それに抵抗する為に体が異常発熱しているのではないか? との事だったが、医師曰く「ここまでの高熱が急激に出るケースは珍しい」との事だった。
結局、抗生物質等の薬で数日過ごす事で、熱は下がり、症状は改善するのだが、9月末に一度発生した後、10月半ば過ぎに再発、その後11月末にも起きた。
特に11月におきた時は、医師が重点的に検査した方が良い、という事でレントゲンやら血液検査やらいろいろな検査を受けたのだが、それでも原因の特定には至らなかった。
判断に迷う
正直、体がこの状態である為、このまま岡谷まで行くべきか悩んだ。
しかし、現時点で体温計も持ち合わせていないから、実際何度の熱が出ているのかもわからない。そんな状態で、
「以前と同じ症状だから、高熱が出るのは間違いないので、すぐに引き返して休ませてください」
とは言えない。客観的証拠がまるでないからだ。せめて体温計で今の体温を計測できれば、理由にもなったかも知れないが、そんな用意などある訳が無い。
そこであと45分の道のりを強行する事を決意、そのまま出張先で体温計を借りて熱を測ろうと決断した。もちろん、一応会社には連絡し、状況は説明したが、会社側の反応は実にドライ。まずは気をつけていけ、というものだった。ま、そうだよね(-_-;)
ココからの45分…実に長かった…。
意識はあるものの、体の節々の痛みはじっとしていられないぐらいになり、それでも同じ体制で車の運転をしなければならない状況が、私の精神を病み始める。
また、明らかに自分の身体反応が遅れ始めてきている事が見て解る。見て解るぐらいだから相当な遅れと言える。
事故にならないよう、細心の注意をしながら、現地まで漕ぎ着け、その場で即体温計を所望した。
熱を測ると…まぁありますわな、普通に考えて。
最初に計ったときは38.5度だったが、二度目に計ると38.8度と、現時点でも急激に体温が上昇している事が解った。
流石にコレでは業務はムリ、という事で、ココからまたしても微妙な選択肢を迫られる事になった。
選択肢
まず私に考えられる選択肢は4つあった。
- 今日泊る予定になっていたホテルに入り、そこで休む。
- 近隣の病院に行き、診察を受ける。
- その場で社用車を置いて電車で戻る。
- 強行して車で戻る。
普通に考えれば間違いなく1、もしくは2のハズだ。
だが、私は症状の予測がついていたため、1ではダメだという事も解っていた。
では2もしくは3を選択すべきか? と考えたのだが、ここに来て社畜っぷりが私の頭をよぎった。
(たしか会社の社用車に空きの余裕がなかったんだよなぁ…)
つまり、私がココで車を一台占有している事は問題、と何故か考えたのである。
そうなると、俄然私の意識は4を選ぶ事となる。
会社に連絡し、判断を仰ぐ事もしたが、とりあえず戻る意思がある事を伝えると、会社側もそれを認め、即時帰社する事になった。当初電車案も出たのだが、社用車問題を話すと安全に留意して戻れ、という事となった。
だが…本音を言うとこの選択肢は多分間違っていたように思う。
何故なら、ここから私の地獄はさらに深みを増すことになったからだ。
良い子はマネしないように
戻る事になったはいいが、ここから2時間はキッカリ車の運転をしていなければならない。これは距離的問題であって、今の私の症状を加味した移動する速度を考えても2時間を下回る事はあり得なかった。
車に乗り始めの最初の30分は、まだ何とか意識もシッカリしていたし、戻る事で安心できる、という希望的観測に期待して、順調に走ることが出来た。
ところが、問題はそこからである。
既に一定の速度で走ることも難しくなり、意識はあるもののその意識で判断した結果が正しいものなのかが見定められなくなってきた。
これはマズイと途中サービスエリアやパーキングエリアに止まったりもしたが、止まっていては状態は改善しない。
だから結果どんなに辛くても進むしかないのである。
しかも、徐々に移動速度も遅くなり、結果想定していた時間よりも長時間にわたっての移動となった。コレはコレで安全かもしれないが、私のツライ時間がそれだけ長引いたと、という事でもある。
会社に戻り、即状況を報告、そのまま帰宅となったが、もちろん帰宅したからと言って私の体に変化があるワケではない。ちなみに自宅で熱を測ったら39.9度だった。
もう高熱で節々が痛く、体にも震えが来ている状態だから、時間外にはなるが病院に連絡、即時診てもらうことになった。
そして病院について再度熱を測ったところ…予測はしていたが、この時点で大台の40度を超えていた。
季節的なものもあり、まずインフルエンザを疑われ、その検査をした。これも以前と同じである。
結果が出るまで30分くらいかかる…と言われたが、この30分の長い事…。
検査結果は陰性との事だったが、ひょっとしたらこの後検査すると陽性になるかも…と言われたが、医師は私のカルテを見て「インフルエンザの可能性は薄いかもしれないな…」と言った。つまり、昨年からの状態を考えると、もっと原因は別の所にあるかもしれない、と判断したのかもしれない。
結局、医師の処方で前回と同じ薬が処方されて診察は終わった。
もしこれで問題があるようなら日中に病院にこい、という事である。ただ、それだってそんな急に判断できるものではないワケだから、結果としては中一日開けた結果、問題あれば、と言うことだろう。
と言うわけで、今私は病床に伏せっている。
薬を飲んでいるが、未だ熱は38度を下回る事が少なく、体は節々が痛く動作も随分に鈍い状態である。
以前からの経験で薬を飲み始めて2日で治る、と思っているが、果たしてどうなる事やら…。
話を詠んでるだけで辛いわ…(>_<)
何とか原因が判明すると良いんだけど、そこまでの高熱となると怖いですね。
お大事にして下さい。
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原因は…おそらくだろうけど、見えてきた感じです。
正直、今回のはまぢでキツかった。
いや、まだ終了宣言はできませんが…。
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一番怖いのが、原因がわかっていないこと。
定期的に発症する。
別の医者にかかったほうがいいのではないですかね。余裕がないかもしれませんが。
とりあえず、無理せずご自愛ください。
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私も原因不明というのがマズイな、と思っていたのですが、今回、ようやくその一端が見えた感じです。
とりあえず、セカンドオピニオンを否定するつもりはないですが、かかりつけの医師がいるのはいろんな意味で強みだと思っています。
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