ネットブック

 私はネットブックというものにあまり興味がなかった。
 もともと性能と使い勝手を両立するかどうかという所に興味があり、ノートPCに対してそのバランスを追求しているところがあるためだ。
 特に私がモバイルPCに興味があった頃は、ノートPC以外にはあまり高性能なモバイル機器が存在していなかったため、その中でも高性能だったノートPCに全ての機能を求めていた。
 しかし時代は変わり、今やムービーなどはケータイでも問題のない時代になった。
 多分、ネットブックというPCは求められる各機能を別デバイスに分散した結果生まれてきた新しいノートPCなのではないかと思う。
 そんなネットブックに全く興味を示さなかった私が「コレ、ちょっといいかも」と思ったのが、このEeePC S101である。

 何がいいかというと、このキーピッチ。
 ほぼフルピッチに近い出来映えである。


 性能的には他社製品とあまり変わらない。
 違うのは、本体が薄いという事と、稼働時間の長さ、内蔵SSDの読込の速さをより高速化しているという所。
 これらの機能に関しても、おそらくそう遠くないウチに他社製品が追いついてくるだろう機能である。
 つまり、ネットブックというジャンルは、実は各個人の嗜好や使い勝手によってベストな製品が異なると思われる。
 というのも、小型化と使い勝手というのは必ずしも比例しないからだ。
 小さくなればその分使い勝手が悪くなり、使い勝手を求めると今度はサイズが大きくなったりする。
 ノートPCというのは、常にそのバランスの中にある。
 何が使いやすいかというのは、まさしく使う人によって異なり、求める機能によっても変わってくる。
 私がEeePC S101がイイかもと思ったのは、そのテキストの入力性、つまりキーボードである。
 おそらく、そこが訴求点じゃないだろう? と思う人もいるだろうと思う。
 こんな感じでネットブックというのは従来のノートPCの延長上にありながら、方向性が微妙に違っているジャンルである。
 各人、必要であれば一度触ってみてから判断するのがいいだろう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version