LogicoolからC920Rの後継機種が発表された。
実はあまり変わってない?
Logicoolから1080/30p対応の新型Webカメラが発表された。
C922という型番が与えられたその新型は、おそらくハードウェア的には従来のC920系と多分変わらないものではないかと思われる。というのも、スペック的には300万画素のセンサーに1080/30pもしくは720/60pをMPEG-4 AVC/H.264で処理可能で、接続はUSB2.0接続というから、ハードウェアに違いはほぼないと見られる。フォーカス距離が最短7cm、画角は78度、露出およびホワイトバランスを自動調整というから、ほぼハードウェアはC920Rと何ら変わらないのではないかと思われる。
ただ、音響関係で自動ノイズキャンセリング、エコーキャンセレーションを搭載しているという事なので、もしかしたらマイク関係でハードウェアの更新があったのかもしれない。
どちらにしても、私の用途ではC920と何ら変わらない能力しか持ち合わせていないため、新型登場と言われてもあまり変わり映えを感じない。
背景を消せる
今回のC922の最大の特徴は、カメラで撮影している人物の背景を消して、他映像と合わせたりする事ができる機能を持っているという事である。
ただ、この機能はソフトウェアで人物部分を切り出して合成しているものなので、ハードウェアによる効果ではない。
ちなみに、Razerが発売予定にしている「Razer Stargazer」というWebカメラも、同じような背景切り出しの機能を持っているのだが、こちらはIntelの「RealSense」という映像の深度値を計測して人物だけを切り抜くというハードウェアによって奥行きを検知する方法を採っている為、C922とは全く方法が異なる。
どちらが優秀かはココでは問わないが、C922の方がソフトウェアでの対応であるため、より手軽に背景切り抜きが可能になる。
この背景の切り抜きができると、カメラで撮影した人物だけを切り出して、例えばゲーム実況映像に重ねれば、放送者とゲーム実況を同期させて放送したりする事ができる。言わばクロマキーのような効果を出すことができるわけである。
ソフトウェア対応であるため、場合によってはC920等以前の機種でも使用できるかもしれないが、C922に付属するソフトウェアは、米国企業のPersonifyが開発したソフトウェア「ChromaCam by Personify for C922」という専用ソフトウェアであるため、そもそも製品を購入した人でないとこのソフトを入手する事ができないかもしれない。
何かしら、過去の製品でも使える様なライセンス購入とかできれば面白いのだが…。
とりあえず、この背景を期の抜く機能が欲しい人はこのLogicoolのC922とRazerのStargazerを比較して検討してみるのが良いと思う。
個人的には…クロマキーのような効果を出すソフトは他にもある為、扱いやすいWebカメラを検討すれば良いのではないかと思う。