7月29日にいよいよ“けいおん!”のBlu-ray第一巻が発売される。
Blu-ray版が初回限定版となり、通常版はDVD版となるようだが、この第一巻は連携キャンペーン品となる。
というのは、先日発売された放課後ティータイム(けいおん!キャラのユニット)のアルバム“放課後ティータイム”と連携し、双方の応募券で、抽選で1万人に楽曲「ふわふわ時間(タイム)」の特別バージョンを収めたスペシャルCDがプレゼントされるというキャンペーンがあるのである。
とりあえず私はBlu-ray版を予約中だが…応募するかは分からない。
そして、そのアルバム“放課後ティータイム”だが、とうとうアニメ作品ではオリコンウィークリーで初めて一位に輝いた。
そしてこの一位は普通の週に獲得した以上の意味があるのである。
実は、最近CDの売り上げで爆発的に売れているアーティストがいる。
それがマイケル・ジャクソンである。
彼の死によって、音楽業界は空前のマイケルブームに見舞われ、想像を絶する販売数を打ち立てている。
今回の放課後ティータイムは、そのマイケルブームが続く状態の中で初のウィークリー1位なのである。
しかし、この“けいおん!”の異常なまでの盛り上がりは何が原因なのだろうか?
キャラクター性が受けたという理由もあるだろう。
音楽性が受けたという理由もあるだろう。
結果的に、それらが複合的に作用して爆発的人気になったのかもしれない。
楽器店は空前のバンドブームに見舞われ、CDはバカ売れし、コミックスも飛躍的に売り上げを伸ばした。
そして次は映像である。
Blu-ray版がどれだけの予約を獲得し、実数としてどれだけが売れるのかは分からないが、コピー問題が取りざたされる昨今の映像作品にあって、本当に面白いと思われる作品は、どんな事情があれ売れるのだという事を再認識させてくれる。
良質のコンテンツと良質のサービス。
創る側もこうすれば面白いだろうと遊び心を持って創るというスタンスを持ち、観る側も本当に面白いからと感じて購買するという、もっとも正しいストーリーが、けいおん!には成立しているように見える。
そこに売れる秘訣があるとするならば、原作の良さをちゃんと引き出しているかという所にこそ秘密がある。
京都アニメーションというスタジオが、原作を100%以上に仕上げた秘密は、まさにその良さを引き出しているという一点に尽きるのではないかと思う。
何はともあれ、しばらくはこの人気も続くだろう。
最終巻の7巻には、新作が収録されるというが、これもまた話題になりそうである。