Radeon RX Vega64の国内価格が見えてきた。
国内はやはり高い
先日、AMDのRadeon RX Vega64が8月14日に発売されるという事をBlogに書いたが、国内での販売情報が株式会社アスクから出てきた。
それによると、国内では8月21日発売と当初言われていた日程より遅れて発売されるという。何かいろいろ諸般の事情があるらしい。
ビデオカードなどの発売となると、何故かアスクが登場する事が多く、米国で発表された価格より随分と価格が上乗せされて国内販売価格となって流通する。
ある意味、これは通過儀礼のようなもので、人によってはこれを「アスク税」と呼んだりする。
まぁ、アスクも手数料等取らないと商売にならないという事なのだろうが、それにしても価格が上乗せされすぎだろ? と思う事が少なくない。
今回のRadeon RX Vega64に関しても、発売日のズレよりもその価格が気になるところであり、発表された情報によると、499ドルと発表された同ビデオカードの国内流通価格は73,800円となるようだ。8月10日現在の1ドルの価格は109.9円という事だから、もし499ドルなら54,840円程度となる。仮に110円だとしても54,890円なワケだが、アスクが発表した価格とは18,910円もの開きがある。
高いよ、アスク税(>_<)
なので、個人輸入に頼る方が場合によっては安く上がる可能性がある。恐らくだが、それを見越した取引がヤフオクなどで散見されるようになるのではないかと私は考えている。
ただ、このRadeon RX Vega64に関しては、別の方向からその入手製が懸念されている。
中国の大量購入
今回発売となるRadeon RX Vega64だが、リークした情報によるとイーサリアムのマイニング速度でいうと、GeForce GTX 1080Tiの2倍から3倍近い速度を達成出来る可能性があるらしい。
もちろん、発売前の情報であり、あくまでもリークした情報でしかないので、正しいとは言い切れないが、ただでさえマイニングが活発な中国において、このRadeon RX Vega64の注目度はいやがおうにも上がるというものである。
なので、多額のチャイニーズマネーが動き、Radeon RX Vega64を大量買いするのではないか、という懸念が市場に出回っている。
この動きは、Radeon RX400シリーズの頃から既にあり、Radeon RXシリーズがマイニングの効率に優れているという情報が出回った途端に製品を独占されてしまい、ビデオカードが購入できなくなったという事が発生した。
もともと、7月末くらいにRadeon RX Vega64が登場スルのではないか、と言われていたにも拘わらず、8月中旬に発売が遅れたのは、AMDがこうしたマイニング人気によるビデオカードの独占を懸念して纏まった数量の製品を準備する為とも言われている。
仮にそうした独占を懸念したものであったとしても、おそらく中国では相当な数の製品を購入する事は容易に想像が出来るため、Radeon RX Vega64においても、一般購入者はチャイニーズマネーと戦う事を余儀なくされる可能性が高い。
価格もそうだが、入手性にも問題がある。
グラフィックの絶対的性能はNVIDIAがリードしていると言われているのに、何故にこうもRadeon系は入手難が続くのか。
今回の私は仮にメインPCを更新する事になっていたとしても、苦難の続く状態だったのかもしれない。