ベンチマークが遂に公開。
Intelの6コアの真価は?
ニンテンドーのミニスーファミの話題が今日は多いのではないかと思うが、私はそっちには流れない。思ったより当日組も行列は少なく、入手性は高かったようなので、欲しい人は早めに対応すればまだ間に合うのではないかと思う。
で、話は変わるが、遂にCoffee Lake-SのCore i7-8700Kのベンチマークが公開になった。
Intelのメインストリームとして初の4コア以上の物理コアを持つCore i7-8700Kが一体どれだけの性能を持つ者なのか?
もうここ最近はコレばっかり気になっていた。
impress PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1084554.html
4gamer.net
http://www.4gamer.net/games/382/G038245/20171005108/
詳しい話は上記サイト等を見てもらえばと思うが、総じて言えるのが、シングルスレッドでは現在最強を示し、マルチスレッド性能でAMD Ryzen7-1800Xに近づいた、というコアになっている。但し、同時に消費電力はかなり高めで、平均すればRyzen7-1800Xの方が消費電力は高いものの、最大値はRyzen7-1800Xより高くなってしまっている。
同価格帯で言えばAMD Ryzen7-1700が直接のライバルになると考えられるが、この比較だと性能はほぼ確実に上を行くが、消費電力ではさらに差が付いて8700Kが上回る事になる。
最適化が望まれる
意外だったのが、ゲーム系を中心に4コア8スレッド以上の処理能力を持つ8700Kだと性能がKaby Lake-Sの7700Kより劣る場合があったという事。
AMDのRyzen7の場合だとさらに8コア16スレッドなワケだが、この場合はあまり気にならなかったものの、7700Kと比較すると8700Kが劣るという結果が出たことが気になる。
今までIntelコアは4コア8スレッドが最上位では当たり前とされてきたツケが、この結果を招いているのだろうが、Ryzenの登場でもう4コア8スレッド以上に対応しないといけない状況がこれでハッキリしたと言える。各プログラムにはぜひともこのあたりのマルチスレッド性能の見直しをお願いしたいところである。
総合的に見て、8700KはRyzen7-1800Xと十分対抗できる性能を持ったと言える。6コアでありながら8コアの1800Xと同等という部分をどう捉えるかで評価が分かれる事になる。純粋に並列処理に特化した処理はRyzen7が依然有利である事に違いは無いが、実用域で動画のエンコードしかしないという事はないだろうし、総合的に見て8700Kの方が扱いやすいと思われる。
あとは価格である。
前述ではRyzen7-1700と互角ではないかとしたが、8700Kが359ドルとなると日本で発売すると4万円半ばくらいの価格になる可能性がある。そうなると比較対象はRyzen7-1700Xになるし、場合によっては1800Xが垣間見える価格帯になる。
Intelとしては安く売りたくはないだろうが、他ラインナップの価格との差があるため、そのアタリのバランスを取らざるを得ないだろう。
出来る限り、旧Kaby Lake-Sの7700Kと同価格帯に持ってきて欲しいものである。