前々からこういう人たちがいる事は知っていた。
VOCALOIDという新しい楽器を手に入れた人たちが、それぞれの技術を持ち寄ってコラボするという“ボカロ互助会”は、ネットから生まれたコラボレート集団だ。
発祥はもちろん2chだが、そこに集まる人はかなりの技術者たち。
ある意味、VOCALOIDに傾倒している人たちの行き着く先である。
そのボカロ互助会の作品の一つをニコ動で見た。
そこから奏でられる初音ミクの声は、もうクリプトンのデモソングに匹敵する出来の良さで、人の声とあまり変わらないなめらかさを持っていた。
曲を聴いてもらえばわかるが、久保田早紀の異邦人を彷彿させる作品だが、これを盗作と言ってしまったら今の音楽のほとんどは盗作になるだろうと私は思う。
正直、フレーズのほとんどはもう出尽くしたというのが今の音楽。
もちろん、日夜新しいフレーズを生み出すべくミュージシャン達が四苦八苦しているワケだが、ループ素材でリズムを作る最近の音楽では、それも限界が見えている。
まず、今の音楽事情を飲み込んだ上で、この曲を評価してもらいたい。
初音ミクの調整で、ここまで人の声に近づけられるというのは、公式のデモソングで分かっていた事だ。
だが、問題は一般のユーザーがまだその域に達していなかったという事。
しかし、この曲で分かるだろう。
人の声の領域に達し始めたのである。
まずはそこから評価してもいいんじゃないかと私は思う。
とりあえずオリジナルは以下。
もう再生数とか多いので、支援する必要はないと思う。
ボカロ互助会はまだまだいろんな歌が公開されている。
wikiに訪れて、いろいろ聞いてみるのもいいかもしれない。
ボカロ互助会wiki
http://www29.atwiki.jp/vocalo-gojokai/ (2011/08/26をもって活動終了)