先日、P2P用マシンとしてVAIO Uを引っ張り出してきた私だが、どれだけ通信しても全くファイル交換できない事実にぶつかり、プロバイダが規制をしているのだと考えた。
ルーターのGapNATという機能によってVAIO Uに直接グローバルIPを割り当てるという、多少なり特殊な環境で私が運用したというのも事実だったが、自宅サーバを運用していた実績から、このGapNATに問題があるとは考えにくかった。
しかし。
GapNATによって割り当てられたグローバルIPではなく、純粋にプライベートIPを割り当て静的IPマスカレードによる運用をしたところ、普通に動くことを確認。
今更ながらだが…住電のGapNATはやっぱりダメだという事を実感した。
VAIO UがカリカリとHDDを動作させ、常に動いている所を見るのは中々にして面白いが、ここまでちゃんと動くとなるとVAIO Uでは荷が重い可能性が出てきた。
ここはやはり専用機を一台用意したいところ。
となると、候補となるのは先日書いた“Athlon X2 4850e+AMD780G”の組み合わせである。
デュアルコアでありながらTDP45W、しかもこの組み合わせが通常使用する電力は55Wほどでしかないというのは、実にP2P向きと言える。
通信量増大という事でISPからは毛嫌いされるP2Pだが、技術的には実に進んだ技術だと思うし、元SCEの久多良木氏がPS3でやりたいと言っていた分散コンピューティングはまさにP2P技術なくして語れない所がある。
回線業者はそうした次なるステップへと向かっていけるだけのバックボーンを準備できるのだろうか?
ちょっとそういうところが気になる。
何はともあれ、しばらくP2P機で全体的な使い勝手をいろいろ実験してみたいと思う。