お台場にある“東京都立 潮風公園”で現在建設中の18mの「1/1ガンダム」立像が完成間近だ。
その姿は既に上半身と下半身が合体したものとなっており、ちょっと遠くから見るとReal(現実として)にガンダムが上陸しているように見えなくもない。
この立像は『機動戦士ガンダム30周年プロジェクト』の一環として作成しているもので、骨格は鉄骨、外装はFRPで構成されている。
重量はおおよそ35t。この重さのものを全高18mで再現しているため、おそらく足下の地面の中には相当深く打ち込みされているものと思われる。
…転倒したら、どれだけの被害になることやら…。
制作しているのは乃村工藝社で、完成後には、頭部は上下左右に可動し、夜間はライトアップ、足首や背部ランドセルなどからミストを噴射し、両眼カメラ部のほか肩、膝など全身50箇所で警告灯が発光する事になる。
姿だけ見ていれば、まさしく“Real Gundam”である。
この1/1ガンダムの展示期間は7月11日~8月31日で当然ながら無料で公開される(有料といっても遠くからみればもろ見えなのだから)。
細部をよく見てみると、TV放映時の姿でない事がよく分かる。
Ver.Ka(カトキハジメバージョン)だろうか?
特に背部ランドセル部分は明らかに初稿とは違うスタイル。
ただ、それだけにとてもリアルであり、これが本当に動いたら…と思わずにはいられない。
ずっと前に鉄で出来た1/1スコープドック(片手はブルーティッシュ)というのを紹介した事があるが、原寸大というモノにはリアルというものがついて回るのか、その迫力というのは尋常でないものがある。
実際に動力がないため、動く事がないのは分かっているが、これがホントに動いたら…というのは、多分ファンなら誰もが思うこと。
そしてその不可能と思われる夢が、徐々に現実に向かってきている。
今から40年くらい前の人が、二足歩行で歩くロボットを想像はできても、それを目にする事がどれだけの夢であったか。
しかし、今はその二足歩行のロボットは現実に存在するのである。
であれば、この18mの物体が歩く事もいつかは現実のものとなるだろう。
ガンダムというものが語り継がれる限りは。
ガンダムというコンテンツが、一体どこまで続くのか?
既に30年。
オリジナルのファーストガンダムの物語を知らない世代がいる時代であるにもかかわらず、このファーストガンダムの姿を知っている子供が存在する。
40周年の頃には、きっとファーストガンダムの存在を知らない子供がいるだろう。それでもファーストガンダムの姿を知っている子供はいるだろうか?
そして50周年。
ガンダムはファーストガンダムは忘れ去られ、新しいシリーズが基本になっているかもしれない。
だからこそ、私は思うのである。
ファーストガンダムをリメイクする時期に来ているのではないか?と。
安彦先生が展開しているガンダムorigin、これをアニメ化する方向で検討する事はできないのだろうか?
ガンダムoriginには、主人公アムロのライバル、シャア・アズナブルの生い立ちが描かれていて、この展開は神展開だと私は思っている。
折角、実物としてReal Gundamが出来たのである。
今度は、物語としてReal Gundamに向かうべきではないだろうか?
…だとしても実写化はマズイと思うが(爆)