既にアニメ第3期の制作が発表されているブラック・ラグーンだが、どうも第3期は2010年にOVAで発売されるようだ。
地上波で放送しない理由はわからないが…ひょっとして表現的に地上波では難しくなったという事だろうか?
ブラック・ラグーンはギャングの話であるため、その内容が非常にエゲつない。いや、悪い意味で言っているのではなく、少々地上波で流すには内容がブラック…というか、大人テイスト。アニメといえども子供向けとはとても言えないジャンルである。
個人的には、第2期の時も内容として結構ヤバかったんじゃないかと思っていたのだが…それだけに第3期がどういう理由でOVAになったのか気になる所である。
で、その地上波でアニメ放送された第1期と第2期がとうとうBlu-rayで発売されるようだ。
激しいアクションを綺麗な映像と迫力ある効果音で綴った名作だけに、Blu-rayでの高画質もかなり期待したいところ。
発売がいつになるのかはわからないが、第3期の発売と同じぐらいになるのではないかと個人的予測。
実に欲しいタイトルなのだが…いくら金があっても足らない状況になりそうな予感 orz
しかし、日本には不思議な生活イメージが定着しているように思う。
マンガはオタクっぽくなく、アニメはオタクっぽいというイメージだ。
今の40代~30代、つまり社会的にも中核的な年齢世代は、ほぼすべてマンガで育ってきているため、マンガは既に日常の中に溶け込んだ感じすらあるが、そのマンガから派生したとも言えるアニメに関しては未だオタクの世界から脱しきれていない感じがしてならない。
ジブリ作品やディズニー作品などの一部作品はそうした“縛り”の枠には含まれていないようだが、それ以外のアニメでオタクっぽさがないのはサザエさんぐらいじゃないかと思えて仕方がない。
前述のブラック・ラグーンなどは、私はどうみても大人向けだろうと思うが、多分世間一般の人はそれですらオタクの烙印を押してしまいそうなイメージがある。
これは私だけの思い込みだろうか?
海外の映画監督で日本のアニメに感化された人は少なくない。
いや、アニメだけでなく、マンガもそうだが、既にこれらは日本の文化の一つと言われている。
ジャパニメーションという言葉が生まれた理由がそこにあるのだが、独特のコマ割りから生まれる表現とストーリーに魅了され、映画「マトリックス」などが生まれたというのは意外と知られた話である。
フランスなどは昔から日本のアニメが翻訳され放送されているし、アジア圏ではジャンプ系マンガは絶大な人気を持っている。
これらコンテンツを生み出した日本の国内の方が、それらに対する壁が分厚いような気がしてならない。
まぁ、マンガはようやく許容された感じもあるが、どうしてアニメは一歩引いたところに存在しているのだろうか?
CGで描かれた特撮を用いている映画が許され、アニメ映画が拒絶される…なんか大げさだがそんなイメージがどうしても拭いきれない。
世界に誇れる文化であるハズのものが、国内で差別化されている…そうは思えないだろうか?
ただ、どうしてもそうなってしまっても仕方のないような表現をしている作品があるのも理解している。
いわゆるアキバ系の萌えを表現しようとしたらそうなってしまう…その「そう」なってしまうの「そう」という部分に、きっと一般とそうでない人達の一線があるような気がする。
これが有る限り、やはりアニメはどうしても一般と隔絶された存在となってしまうのだろうか…
個人的には攻殻機動隊SACシリーズや前述のブラック・ラグーン、まだ挙げれば他にもあるが、そういった作品は一般化へと向かって欲しいと思えて仕方がない。
アキバ系と同じ線上に置いておくにはもったいな過ぎる作品である。