私が仕事でMicrosoft Officeを使い始めてどれだけ経つだろうか?
何だかんだとExcelで作表をして、Wordで文書を作り、PowerPointで資料をまとめる。
あまり深くは考えていなかったが、これらがごく普通のワークフローに乗っかっている現状がある。
世の中、オープンソースの類似ソフトがあり、そういったソフトが画期的な進化を遂げるたびに「もうMS Officeは必要ない」とか言われているが、結局使うソフトはMS Officeに落ち着いてしまう。
結局仕事ベースでMS Office以外をメインに使おうとすると、PCにある程度強い人間が集まった集団でないとMS Office以外のソフトに移行できない現実があるのもまた事実で、一部の人間にしか通用しない“OpenOffice”という言葉だけが残るのである。
ああ、こんな話はソフトウェア開発の会社ではあり得ない話かもしれないが、製造業やその他業種の会社では多分似たり寄ったりだと思う。
それだけIT系企業はソフトに対して進んでいるという事であり、それら以外の一般企業ではソフトは未だに未知の世界のものなのである。
Windows 7に移行して一番困るのがこのMS Officeの問題。
Windows 7ではどのバージョンのMS Officeまで対応しているのか? という問題が実は意外と大きかったりする。
一応調べて見たところ、Office XPまではインストールしても普通に動くらしい。
Windows 7が64bit版であってもMS Officeは32bitアプリケーションであるため、WOW 64 サブシステム(32bitエミュレーター)上で動作するようだ。
ではOffice XPより一つ前のバージョンであるOffice 2000はインストールできないのか? というと実際はどうなのだろう?
多分インストールして動作するのではないかと思うが、Microsoftはサポートしない。動作しないからサポートしないのではなく、確証はないが多分動く。そんな気がする。
ちなみにOffice XPは延長サポートで2011年7月12日まで、Office 2003は延長サポートで2014年4月8日まで公式にサポートするようだ。
私はOffice XPのライセンスを持っている(パッケージ版)が、実の所いいかげんOffice 2003にしてしまいたいと思っている。
個人的な感想でしかないのだが、Office 2003がもっともOffice製品として使いやすいと思っている。最新であるOffice 2007はあらゆる部分で使いにくくなったと感じているからだ。
技術的には最新かもしれないが、仕事で使う以上、使いやすい事が大前提だと考えているため、Office 2007は結果的にNGだ。
それ故にOffice 2003が欲しいところなのだが、もう生産はしていないのだという(当然と言えば当然だが)。
と、気がつくともうMS Officeの話しかしていない。
OpenOfficeやKingsoft Officeだって統合ソフトであるにも関わらず、結局MS Officeを使う事を前提として話が進んでしまう。
仕事で使うソフトという意味で、ExcelやWordは確かに優れものだと思うが、それがMicrosoft製でなければならない理由はどこにもない。
にもかかわらず、殆どの人がMicrosoft製品を念頭に考えている。
一体、いつの時代までMS Officeが必要な時代なのだろうか?
Macの世界だとまた話が変わるのではないかと思うが、Windowsの世界では圧倒的な強さと認知度を持っているのがMS Officeだ。
類似製品はMacの世界以上にあるのにみんなMS Officeだ。
ファイルの互換性だって他ソフトと取れないわけではないのに、使うのはMS Officeというこの不思議。
いったいどれだけの人がコレを不思議と思っているのだろうか?