Intelの新Core iシリーズの登場と共に、ミドルレンジからローエンドまでのラインナップがごっそり変わりつつあるように思う。
今までCore2 Quadはハイミドルからハイエンドで使われるCPUという認識があったが、今ではそのCore2 Quadも旧世代CPUとなり、新しいミドルレンジ~ローエンドのCPUが登場、その価格と機能からより低価格で高機能を謳うようになった。
その新しいCPUというのが、GPU内蔵型のCore i5/i3であり、それらを運用するに最適と思えるMini-ITXマザーボードが登場した。
ZOTACから発売されたもので、実売価格は16,800円程度。
画像を見てもらえばわかるが、なんとSATAが6本も搭載されているのである。
Intel H55 Expressチップセットを搭載しており、ClarkdaleコアのCore i5/i3をフルに利用できるだけでなく、映像端子もHDMIとDVIを搭載、さらに1000Base-T LANやIEEE 802.11n準拠無線LAN(Mini PCI-eスロット搭載)、Serial ATAを6ポート、eSATAを1ポート、7.1チャンネルサウンドを標準搭載と、実に高機能を凝縮している。
特筆すべきはメモリスロットがDDR3 DIMM×2(DDR3 1066/1333、最大8GB)に対応している事であり、こんな大きさのマザーボードでありながら、その性能はすでにハイミドル~ミドルレンジと言っても差し支えない高機能に仕上がっている。
小さなPCをハイミドルレベルで使いたいという要望には間違いなく合致すると言えよう。
AMD系だと785Gチップセット搭載のMini-ITXがかなりの高性能という感じだが、今回のH55ITX-A-EはIntel系では間違いなく現段階最強だろうと思う。
省エネ狙いの構成でもよし、ちょっとビデオ性能を高めるために外部ビデオカードを挿すもよし。
小さくてもハイパワーな環境を狙いたい人はぜひこのマザーボードをチョイスしてもらいたい。