ドスパラから、Ryzen 5000Gシリーズを搭載したスリムPCが発売される。
スリムPC 2モデル発売
株式会社サードウェーブが、Ryzen 5000GシリーズのAPUを搭載したスリムPC 2モデルをドスパラで発売した。
「Slim Regulus AR7 Ryzen7-5700G搭載モデル」と「Slim Regulus AR5 Ryzen5-5600G搭載モデル」の2モデルで、それぞれRyzen 5700G、Ryzen 5600Gを搭載している違いがあるが、基本構成としては同じモデルになる。
共通スペックとしては、AMD A520チップセット、メモリ16GB、ストレージに512GB NVMe SSD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 10 Homeといった構成で、これはいくつかの項目でBTOが可能である。
価格は基本構成であればそれぞれ112,979円、104,980円となっており、比較的安価で高性能なAPU搭載PCを購入するコトができる。
デスクトップ、それもモニタなしでこの価格は安くないだろう、と想う人もいるかもしれないが、搭載されるAPUはデスクトップ向けのAPUなのでTDPは65Wのものであり、その性能は上位のRyzenに肉薄する性能を持っている事を考えれば、妥当な価格と言える。
そもそも自作でパーツを集めると、昨今では結構な額に膨れあがるので、こういった選択肢が現れたのは福音ではないかと思う。
AsRock AMD X300
2020年にAsRockか発馬されたAPUベアボーンキット「X300」があるが、このベアボーンキットのマザーボードのUEFIをバージョン1.6以降にする事で、Ryzen 5000GシリーズのAPUを搭載可能になるという。
マザーボードのチップセットは世代が多少古くなるが、小型PCの運用という意味では、このX300にRyzen 5000Gシリーズを組み込むという方法もある。
実際、UEFIのバージョンが販売時点で1.6以降になっている製品もあるが、未だ1.6未満という製品も出回っているので、この方法を採る場合は、X300購入時に店舗に確認するとよいだろう。
メインPCの繋ぎ
今回、私がRyzen 5000Gシリーズを搭載したPCが気になったのは、次のメインPCまでの繋ぎとして考えたからである。
予算的に今の状況ではGPUのアップデートも難しく、CPUにしても更新するには実に微妙なタイミングとなった。来年にはZen4の登場が予測されていて、ソケットもAM4から次なる新しいソケットへと移行するので、今のタイミングでメインPCをゴッソリと更新するのは、結構冒険する事になるかな、という感じがしている。
であるなら、Zen3搭載のAPU、しかもまだVegaアーキテクチャを搭載しているRyzen 5000GシリーズでセカンドPCのような立ち位置のPCを導入するのは一つの方法かもしれない、と感じたのである。
実際、Ryzen 5000Gのパフォーマンスであれば、第一線で使っていけるだけの性能はあるわけで、弱さを感じる部分はGPU部分だけである。しかもそのGPU部分にしても、GeForce GTX 1060程度の性能はあるわけで、総合点で不満の出る性能ではないと言える。
まぁ、それでも10万円以上の予算を投じる話なので、安上がりな話ではない。あくまでもイマドキの性能のPCを運用するという前提の元でメインPCの更新に至らない場合の話としての事である。
これを気軽に決断できる程の余裕が私にあればな、と思わずにはいられない。