先日からGeForce GTX 460の性能等の事でいろいろな事を書いてきたが、個人的には未だGF104の最終的な性能が見えてきていない。
ある所では「クロックアップでRadeon HD 5850を超える」と評しているかと思えば、別の所では「Radeon HD 5850には届かず、5830には圧勝する」とした上で「FF14ベンチはまともな計測が出来ていないから参考にならない」などと書いてあり、そこで表示されたスコアが間違っている事を告げていたり…。
もちろん、これは使用するベンチマークソフトによっても変わる話であり、絶対的なものがないというのはわかる。
だが、大凡の性能比はどこかで見えてこなければならないのだが、その大凡のあたりに非常に大きなバラツキがある。
そこに私個人の望みが加わるものだから、私の中でもその性能が一所に落ち着かない。
プログラマブルな今のGPUでは、最適化されているか否かでスコアに大きな違いが出てくるという事なのかもしれないが、それにしても酷いブレ方である。
特にFF14のベンチマークは結構な所でスコアが酷過ぎると言われている。
GeForce GTX 460でもHIGH設定時に2400台とか…低すぎる可能性はある。何しろウチの環境でのGeForce GTX 260でも2260とかのスコアになるのだから。
単純に考えても、両者でたった150くらいのスコアしか変わらない性能というのは、どうにも納得いかない結果である。
という事で、現時点ではGF104を評価するという意味で私の中では判断がつかない。
GF104はアーキテクチャ的に見るとスゴイ性能を秘めているGPUとは思うが、仮想敵がRadeon HD 5830だとするなら、NVIDIAとしては非力かなと思える。
たしかにバリューポイントを押さえるという意味ではビジネス的に狙うべきポイントだったかもしれないが、高性能をウリにするブランドとしてはハイミドルレンジを着実に攻略して欲しいと思っていたりする。
やはり仮想的をRadeon HD 5850もしくはその上の5780くらにいして、そことどうやって戦うのか? というビデオカードを出して欲しい、そう思えてならない。
それがGF104のオーバークロックだって構わない。
オーバークロックで発熱が低く、実用的であるならば、それは使用に耐えるという証であり、それを本性能と言っても良いのではないかと思う。
問題は、そうした性能を公式にどう扱うか? という事だ。
そこのところ、NVIDIAにはちゃんと考えてもらいたいところである。
まさかこのまま放置する…なんて事はないと思いたい。
何となく、FF14以外のベンチマークテストの結果でGeForce GTX 460の性能は見えているような気はするが、もう少し浸透した後のテスト結果で評価すべきかもしれない。
…しかしこのネタで今週は随分と引っ張ったな(爆)