2月7日にキングジムから“ショットノート”と呼ばれるメモ帳が販売される。
このショットノート、単体で使うとただのメモ帳でしかないのだが、iPhoneとiPhone専用アプリを併用すると、手書きメモをデジタル記録できるアイテムになる。
この画像の左側がそのメモ帳で、右側がiPhone専用アプリで読み込んだもの。
専用アプリによって取り込んだメモ帳データは、いろいろ整理したりする事が可能だ。
最大の特徴は、メモ帳の四隅に描かれたマークによって、取り込み時の台形補正やサイズ補正、そして色補正を可能にしている所。メモ帳を机の上に置いて写真撮影しても、通常は紙が台形に撮影されてしまうが、専用アプリがこのマーカーを認識して自動で補正、正確に取り込んでくれるワケである。
また、ノート上部の日付と番号が書ける部分は専用アプリによってOCR(自動文字認識)処理され、テキスト検索する事も可能というから、結構万能なメモになる事、間違いなしである。
販売されるショットノートは3種のサイズが用意され、S(115×77ミリ、336円)、M(154×102ミリ、451円)、L(214×146ミリ、630円)で販売される。表紙カラーは各サイズそれぞれ白と黒の2色が用意され、Sサイズの専用カバー(1,260円)も同時に発売される。専用カバーは緑と黒の2色で、Sサイズ1冊のショットノートが付属する。
このショットノートの話を聞いたとき、ああ、実にキングジムらしいアイテムがまた出たな、と思った。
キングジムといえば、私が絶賛するポメラを発売した事務機器メーカーだが、その他にもブギーボード(電子メモ)なども販売している、ある意味特化したアイテムを夜に送り出すメーカーである。
そのキングジムの製品だけに、実に堅実で実に単一性能的なアイテムだと思ったのだが、よく良く考えてみれば、この専用アプリさえあれば、あとは紙にあの四隅のマーカーがあれば、何もショットノートそのものがなくてもいいのではないか? という、実に単純明快な事を考えた。
つまり、あの四隅のマーカーをコピーして使用するとか、透明なアクリル板にプリントして、それを普通の紙の上に起き、それをiPhoneの専用アプリで撮影すれば、ショットノートがなくても台形補正やサイズ補正してくれるだけでなく、OCRによる自動文字認識もやってくれるわけである。
…なんというデカルチャー!(爆)
実際、いろんなアイディアがはてなブックマークに集まっているそうだが、利用方法はいろいろあると思うし、いろんなバリエーションアイテムが登場する可能性もある。
個人的に一番出して欲しいのは、ホワイトボードに貼り付けるマーカー磁石である。ホワイトボードにこのマーカー磁石を貼りつけて撮影すれば、自動補正でホワイトボードの中身をデジタル化する事ができる(かもしれない)。
あと、マーカーを書くことのできる図形定規があれば、どんな紙もショットノートにできる…なんてアイディアは素晴らしいと思える。
まぁ、こんなアイディアが出てしまうと、キングジムのショットノートが売れなくなってしまうのだが、せっかく手の中に収まる小型モバイルデバイスがあるのに、それをペーパーレスで使用しない手はないだろうし、そういったアイディアこそ商品化すべきではないかと思えてならない。
現在、Android版やガラケー版のアプリは検討中らしいので、ほとんどのケータイで利用出来るようになれば、もっと商品の幅は広がるのではないかと思う。
ぜひ今後の展開に期待したい。