ニンテンドー3DS用ソフト“Dead or Alive Dimensions”が発売となった。
先日のスティールダイバーと異なり、こちらは他機種でも有名な格闘ゲームの最新版で、3DSで発売された事で、立体的に見える格闘ゲームというジャンルでは2作目にあたる。
1作目は言うまでもなくスーパーストリートファイターIV(以下スパIV)で、格闘ゲームというジャンルで正当派と呼べるのはスパIVだと思うが、キャラクター人気でいえばこちらのDead or Alive Dimensions(以下DOAD)と言える。
なのでキャラクターの個性を際立たせるストーリー性は、多分スパIVよりもずっとDOADの方が濃いだろうし、おもしろみはあるかもしれない。
届いたDOADを起動してみると、たしかに3Dに対応し、OPムービーも立体に見える。
ただ、3DSの立体視は飛び出てくるというよりは奥行きを感じるような立体視であるため、極度に強い立体感という感じではない。
気がついたのだが、タイトル画面の背景はジャイロに反応しているようで、3DSの向きを変えると背景の見える角度が変わる。ひょっとしてこのような見るポイントで変わるステージがあるのだろうか?(多分ない)
搭載されているモードはいくつかあるのだが、ストーリーを各章進めていくクロニクルモード、普通にゲームをプレイするアーケードモード、タッグマッチプレイができるタッグマッチモード、オンライン対戦ができるオンラインモード等があり、コンシューマ機に移植される格闘ゲームの基本的な流れは全て持っている。
その中でもタッグマッチモードは据え置き型のコンシューマ機では見たことがあるが、携帯型では見かけない珍しいモード。
多分言葉で説明しても分かりづらいため、配信されている動画を探してみた。
この動画を見ると、一人が戦っている間に二人目の体力が回復している。何かしらのペナルティもあるかもしれないが、長期戦になりそうな感じである。
ディティールも実に細かい所まで良く出来ている感じ。実際、今までのDSシリーズとはまるで違う映像の美しさである。3Dとして見る事を考えないとしても、このキャラクターの解像感は歴代DSとは根本的に何かが違う、という感じである。
とりあえずクロニクルモードの第一章をやってみた。
ストーリーを追っていくモードで、主人公の霞の視点で物語は進んで行く。
途中、操作方法などのレクチャーが入りながらのデモシーンを続け、1ポイント先取のバトルを数戦行った。
ストーリーを追っていくという所は新鮮に感じられる一方、肝心の操作という部分で難点が見えたりする。やはり任天堂の携帯機で激しいアクションを行うというのはちょっと無理があるのかもしれない。とかく、十字キーや右の4ボタンが操作しづらいのである。まぁ、人によっては問題なし、という人もいるだろうから、単に私がやりにくいというだけの事かもれしないが、PSPなどから比べると、設計的な違いが出ているように思えた。
で、このゲームはオススメできるゲームなのか? と言うと…正直わからない。
人によるのである。キャラクター重視のゲームが好きな人には絶対的にオススメできる。何と言っても立体視可能なのだから。しかし、純粋に格闘ゲームファンだったりする人には、分かっているとは思うが、硬派な何かを感じるのは難しいかもしれない。
ま、Dead or Aliveシリーズの基本的なスタイルに準拠した作り…これが純粋な評価になるかもしれない。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌い、万人には絶対的にオススメできるかはわからない、私的にはそんなゲームである。