以前、Intelから超小型PCとしてNUCという製品が投入されるという記事を書いたが、先週そのNUCに搭載されるマザーボードのバルク品が秋葉原の市場に出回った。
そして今週、ようやくそのIntel純正のNUCの発売となった。
記事に書いたとおり、Thunderbolt搭載タイプとGigabitLAN搭載タイプの2種類の発売で、価格は30,480~32,800円と27,480~29,800円となっている。
両モデル共、CPUにはモバイルIvy BridgeのCore i3-3217U(デュアルコア、1.8GHzでTDP 17W)が搭載され、チップセットはIntel QS77 Expressとなっている。
これにストレージとメモリを搭載すればPCとしての体裁が整うワケだが、ストレージはフルサイズのMini PCIeに接続する事となる(フルサイズ側のみmSATA対応)ため、対応するSSDなどを接続する事になる。
また電源は付属のACアダプタ(19V、65W)を使う事になるのだが、このACアダプタにはいわゆるミッキータイプの3ピンコネクタが装備されており、同梱されるのはココまで。ミッキータイプのコネクタとコンセントまでの電源ケーブルは各自で調達するしかない。
面白いのは、このNUCが収められている箱を開ける時。
化粧箱を横にスライドさせると光が入り、その光に反応して音が鳴る仕様になっている。
その音とはIntelのCMで流れるあのジングルを電子音で再現した音。
何とまぁ、凝った仕掛けである。
個人的にはこのNUCのマザーボードにCore i5クラスのコアが乗るといいなぁと思ったりするのだが、そういう仕様のマザーボードも今後は出てくる可能性もある。
さすがにCore i7は無理かもしれないが、65Wでシステム全体を動作させる事ができるコアであれば載せる事ができるだろうから、省電力版コアならほとんどが行けるのではないかと思う。
Thunderbolt搭載版は、ネットワークに接続する際には空いているMini PCIeのハーフサイズスロットに無線LANボードを搭載して接続するか、ThunderboltとLANの変換コネクタなんかを利用するしかない(Apple製品なので使えるかどうかは不明)。将来はThunderboltを便利に使いたい、という人にはThunderbolt搭載版は便利かも。
ただ、現時点ではThunderbolt対応機器があまりないため、しばらくは宝の持ち腐れになる可能性もある。
何はともあれ、超小型省電力PCがいよいよ登場した。100mm×100mmという大きさの基板は、小型PCを望む人達の新しい創作を手助けする事になるだろう。