先日はランボルギーニからとんでもないミニ四駆…いや、スーパーカーが発売される事を書いた。2013年度に3台製作する、という事だったが既に買い手は決まっていて、限定3台しか作らないという事だから、よほどの事がないかぎり欲しくてももう買えない車らしい。
ま、私は買えないのでどうでも良いのだが、私ならどちらかといえばコッチの方が欲しい。
同じくジュネーブ・モーターショーにて、フェラーリがハイブリットスーパースポーツの“ラ フェラーリ(La Ferrari)”を発表した。
こちらも499台の特別限定モデルという事だが、少なくとも限定3台と言われるよりは現実味のある話ではないかと思う。
…もちろん金銭的には前々現実味はないのだが。
La Ferrariは、排気量6,262ccで最高出力800ps/9,000rpm、最大トルク700Nm/6,750rpmのV型12気筒エンジンに、ハイブリッドシステム“HY-KERS”を組み合わせたスーパースポーツ。このハイブリッドシステムを組み合わせたことで、全体では963ps、900Nm以上を叩き出す。
ハイブリッドシステムは搭載されるトランスミッション7速F1デュアルクラッチギアボックスに連結・統合される。ハイブリッドモーターは2基搭載されていて、1基は駆動系、もう1基は補助システムを駆動させるために使用される。
このLa Ferrariはこれらの装備をひっさげて、0-100km加速を3秒未満、0-200km加速を7秒未満、0-300km加速を15秒で伸び上がっていく。フィオラーノ・サーキットのラップタイムでは、Ferrariの記念モデルとも言える「エンツォ・フェラーリ」よりも5秒、「F12ベルリネッタ」より3秒以上速い、1分20秒以下で走り切るというから凄まじい。まさに事実上“フェラーリ史上最速のロードスポーツ”を謳うと言っても過言ではないのだろう。
しかし…こんな車、どこでその性能を使い切るっていうんだろう?
少なくとも、日本ではサーキット以外でこの性能を使い切る事などできるハズがない。…まぁ、北海道の誰もいないような所なら問題ないのかもしれないが、少なくとも公道でこの性能を使い切る所はあり得ない。
ま、もともとそんな心配をするような車ではないのだろうが。
それにしても、先日のランボルギーニのヴェネーノといい、今回のフェラーリのLa Ferrariといい、こういう車を見せられると、HONDAの新型NSXを期待せずにはいられない。
ただ、HONDAにお願いしたいのは、ミニ四駆デザインだけは辞めて欲しいと思うかぎりである。
かつてのNSXの良い所は、良くも悪くも工業製品デザインだったというところだと思っている。フェラーリのように職人が手作りするような車ではなく、日本
の技術の粋を集めて作った工業製品というところにその最大の特色があり、その工業製品の中にキラリと光る職人の技術がNSXたる所以だと思うのである。
ま、実際新型NSXが登場してみない事には何とも言えないが、HONDAにはその日本メーカーとしての誇りを忘れずに世界最高のスーパースポーツを作ってもらいたいものである。
しかし…このLa Ferrariのデザインより、私は458イタリアの方が好きかな?