私が初めてシムシティというゲームを知ったときは、まだシリーズと呼ばれるほどのものになっていなかった頃である。
都市建設ゲームとか、都市運営ゲームとか言われているが、要するに“箱庭”ゲームであり、その箱の中に自分の作り上げるジオラマ風景を作って行くという方が理解できる内容である。
だからマップ上に道路を作り、電気を供給するために発電所を作って、人が住むための宅地を造り、働くための商業施設や工場を作り…という事をしていくのだが、私が初めて触れたシムシティはこの辺りが実に雑駁とした感じだった。
それでも当時の私レベルの知識では、社会構造なんてものがどれだけ複雑かなんてことはホントによく分かっていなかったため、ゲームを新鮮に感じる事ができたし、そのプラットフォームの中でメガシティを創る事が楽しかった。人口が100万人に達したときには一つの達成感すら感じたほどである。
だが、社会構造をそれなりに知る事ができる年齢になり改めて考えてみると、そのシムシティの構造では社会構造を全然満たしていないという事に気づいてくる。それと同時に、このゲーム自体をもっと複雑且つ面白い内容にできるとも思ったし、おそらくそれはシムシティを制作していた開発会社も同じ事を考えただろうと思う。
結果シムシティはシムシティ4まで進化し、出来る事ややらなければならない事が増大し、面倒になりつつもゲーム性は深みを帯びた。
初代の、街中をゴジラが暴れ回り、ウル○ラ警備隊がその抑止力として活動する…なんて災害が懐かしく感じるくらいに内容が激変したのである。
しかし、そこまでシリーズを重ねていってもまだ何か足りない。おそらくそれは私だけが感じた事でなく、開発する側も感じた事ではなかったかと思う。
そこから新しいシムシティが生まれた。
3月7日に発売されるソレは、今まで感じていたその“何かが足りない”という思いが、一つの形に具象したものと言えるのではないだろうか。
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傑作の予感! 発売直前「シムシティ」インプレッション
このインプレッションを読む限り、今回のシムシティの作りは実に細かく、それでいて戦略性に富み、しかもプレイヤーがコントロールできる部分を制限しつつ、特化型都市を造っていけるという、実に絶妙なバランスを確実にしたものと言える。
都市創造の単位を地域にして、その隣接する地域の影響を受けつつ都市全体を作り上げていく様はまさに現実とよく似ている。特に新しい区域の開発を始めると、今までの区域で足りていないインフラから開発が始まっていくという所は、実にリアルな話である。
しかも、今回のシムシティはその地域毎に特化型都市となった時に、それらの中間地域に巨大プロジェクトを持たせる“偉業”というものがある。これは複数地
域に影響を与える産業を興すという仕組みのようで、最終的には“偉業”で複数地域に恩恵をもたらして都市発展を加速させる事ができるようだ。
ゲーム性から考えれば、単純に都市創造をするだけでなく、このような連鎖的発展を引き起こす仕掛けがあると、プレイヤー側はそこに面白さを見出す事ができる。実に上手いやり方だと思う。
インプレッションにも書かれていたが、傑作の予感がする作品というのは私も大いに同意できる。
見た目のデザインもよく、それでいて全体のシミュレーション部分が良く出来ているのだからそう思えても何ら不思議ではない。
ただ、あいかわらず引き起こされる災害が冗談みたいなものがある、というのは、ブラックジョークと受け止めるべきなのだろうか。
街中に“ゾンビ発生”とか“隕石が降ってくる”とか…災害レベルで言えば、そう簡単に解決できる類いのものではないハズなのだが…。
ま、街中でゴジラが暴れてウ○トラ警備隊が出動するよりは遙かにマシになった、と言うべきか?www
やはり注目してましたかw
今回のはかなり面白そうな感じですよね。
箱庭型のシミュレーションゲームは苦手な方なんですが、そんな私でも期待出来そうなのは凄いです。
しかし、ゾンビに隕石ですか…w
もっとリアリティを追求すると…病原性ウイルスのパンデミックや核ミサイルにでもなるんでしょうか?
…重いわ~w
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今度のシムシティは一人でまったりとしながらプレイできるのかどうかがちょっと気になってます。
マルチプレイもある、という話なのでソロでのプレイもあるのだろうと思うのですが。
しかしマルチプレイだと実にリアルな都市運営になるんじゃないかと…多分、カオスな状況にw
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