PlayStation4の国内販売が来年2月22日に変更になった。
これは北米と比較して約3ヶ月遅れの発売という事になり、日本のユーザーからするとちょっと残念な話になったと言える。
なぜ国内販売が遅れたのかというと、日本は市場として特殊な位置づけにあるから…としか言いようがない。本命は北米市場にあるという事は、今のゲーム業界の流れを見ていれば一目瞭然。やはり大量に消費する市場が最優先になるのは仕方のない話だ。
しかもライバルとなるXbox Oneも年末に北米で発売される事から、まずココを制しないと取り返しが付かなくなるという事を懸念しての判断なのだろうと思う。
なお国内販売にあたってのローンチタイトルに、アイマスの名前が出ている事は私にとって喜ばしい事でありつつも悩ましいところ。コレに合わせて来年2月になったのかと思うと実に複雑な心境である。
価格は以前から言われている通り、39,980円だがこれは税抜価格になる。この言い回しが実に微妙で、おそらく消費税8%への引き上げを見越して税込価格でなく税抜価格で発表した、という事なのかもしれない。
そしてもう一つ気になる話がPS VITA関係の事。
噂だけは耳にしていた、PS VITA TVが公開となった。小さな筐体をTVに接続してストリーミング動画を見たり、PS VITAのゲームがプレイできたりする、TV接続型端末である。
…簡単に言えば、PS VITAをポータブルでなく大きな画面のテレビで遊びたい人は、PS VITAを買わずともPS VITA TVがあればテレビでのプレイが可能になってしまうという事である。
但し、PS VITAはインターフェースが多数備わっており、特に背面タッチパッドなんて特殊な操作をPS VITA TVのコントローラーが備えているかは不明である。
気になる価格だが、液晶などのデバイスがないというだけで9,954円(税込)と、実に破格。但し、ライバルになるであろうApple TVが10,400円だから、極端に有利というわけではないし、価格としてもPS VITAから液晶とバッテリーを取り払っただけでもこれぐらいの価格になるだろうと思われる為、実に妥当な価格設定と言える。ま、中身はARMデバイスだからこんなものである。
そしてそのPS VITAにもいよいよ後継機が登場する。
PCH-2000と型番も新しくなる新型だが、正直言えば廉価機に当たる。割高な有機ELパネルから液晶パネルへと変更し、全体に薄型軽量へと進化している。
これは私の予測だが、おそらくPS VITAのシステムチップのシュリンクが行われたのではないかと思われる。おそらく28nmプロセスへと進化させた事で消費電力が小さくなり、より薄型軽量のバッテリーでも稼働時間を同じに出来た…という事ではないかと考える。
もともとPS VITAには廉価機の予定があったと噂されていた。この新型PS VITAがその廉価機に当たるのか、それとも前述のPS VITA TVが廉価機に当たるのかは分からないが、これらの登場でPS VITAの価格設定が今までよりさらに下がる事は間違いない。
話をPS4に戻す。
国内販売が来年になった事で、今まで日本ではあまり起こらなかった現象が起きる可能性がある。それが北米からの直輸入というヤツだ。
おそらく北米版も中に組み込まれているシステムソフトウェアは世界共通のものだろうから、電源投入後言語設定を日本語にすれば、普通に日本語版として使用する事ができる可能性がある。しかもBlu-rayドライブのリージョンは米国も日本も同じリージョン番号だから、その辺りの心配もない。
中国や東南アジアでは日本で先行販売されるゲーム機本体を日本に買い出しにくるというケースが今までもあったが、今回は日本がそうした状況を受ける側からする側へと変わる可能性がある…というのは、ある意味興味深い話である。
とりあえず、国内でのPS4はソフト拡充を待つ意味でも発売時期が後ろに倒れたのは正解なのではないかと私個人は思っている。
PS4は今まで海外ソフトの発表は多かったが、国内では具体的なタイトルがあまり見えていなかった。この伸びた3ヶ月で国内ソフトが拡充すれば、本体が発売されたが選べるソフトに限りがあるなどという事も少なくなるだろう。何しろPS4はPCベースのゲームを動作させる事に今回は何ら障壁がないのだから。
と、発売が伸びたことを前向きに考える事にしてはどうだろう?(笑)