知人がノートPCの購入で悩んでいた。価格、性能、トータルパフォーマンス等々、いろいろ考えるとなかなか答えが出てこないからである。
でもそれは、実の所昔と何も変わらないのである。
昔より選びやすい今の状況
実は昔より今は製品選びは難しくなくなっていると私は思っている。
何を第一優先にすれば良いのかさえ決めてしまえば、あとはもう自分の好みに突っ走るだけだからだ。
だが、ほとんどの人が選びにくいと感じているのは、その『何を第一優先にすれば良いのか?』という事に迷っているからだ。
そうした尖った部分を自分でチョイスできれば、実は迷うことはあまりない。
ただ、この私の言葉は、前提が一つある。
それは製品スペックをちゃんと理解しているという事。せめてCPUコアの世代ぐらいは識別できている事が最低条件だから、パソコンなら使えればいいぐらいの感覚であれば、そもそも迷わないのかも知れない。
ちょうど半年くらい前、私もノートPC選びに随分と悩んでいたが、それは前述の『何を第一優先とすれば良いのか?』という事に迷いがあったからだ。
例えば「軽さ」を最優先すれば絞り込めていたし、「解像度」を最優先したなら選べていた。「バッテリーの保ち」を最優先にすれば決まっていただろうし、それらトータルバランスを考えた上での一台としたとしても、絞り込む事は出来た。
だが、そもそもその最優先すべき事に迷いがあれば、当然絞り込むことはできない。最近は尖った製品が少なくなりつつあるものの、各要素の優勢製品は存在するワケだから、実はソコさえ押さえられていれば、迷う事はないのである。
今買うならHaswellでしょ!
当然の話をするのだが、今ノートPCを購入するなら、迷いなくHaswell搭載機を選びたい。まずもってバッテリーの保ちが違う。これだけは確実で、Ivy Bridge搭載型と確実に差が付く項目である。
ただ、Ivy BridgeとHaswellを比べても、処理能力自体はそんなに変わらないかも知れない。変わるのはバッテリーの保ちとGPU能力である。
内蔵GPUは確実にcomput unitの数が増えている事からも強力になっている事は間違いない。これは世代が新しくなればなるほど強化される為、Haswellが有利なのは言う迄も無い。だが、人によってはIvy BridgeのGPU能力でも十分という場合がある。
だから…というわけではないが、私はHaswellをオススメするが、値下がりしているIvy Bridgeを狙うという手もあるにはある。
あとは使用環境がどんな環境になるか? という事だけである。コンセントを用意できる環境かつIvy Bridgeの能力で十分なら、Haswellに拘る必要はない。
だが、そうした環境もいろいろ変わるというのなら、やはり選ぶならHaswellだ。
価格はイマドキの価格になるが、今後数年使っていくだろうノートPCのスペックを考えれば、高性能である事に越した事はない。
2 in 1が今までの使い方を変えるか?
ノートPCという表現をしているが、今後購入検討を進めた方がよいのは、タブレットPCかもしれない。
そう考える人もいるだろう。だが、タブレットで従来のPCのような重い作業をする事ができるだろうか?
これも使い方次第ではあるのだが、タブレットPCの手軽さを理解しつつも、タブレットPCへと向かえない人もいるのが事実だ。
これは実際にタブレットデバイスを使った事がある人なら明確に解ると思う。特にビジネスサイドで考えた時、重い文書制作などはキーボードがやはり便利なのだ。ならBluetoothキーボードなどで補えば…と思うかも知れないが、それならはもっと簡単に解決できる方法がある。
それが2 in 1のUltrabookである。
タイプはいろいろあるが、キーボードを持ちつつタブレットとして使える2 in 1は、おそらく2014年のトレンドになる(というか既にその流れだが)。
キーボード部分と分割するタイプ、キーボードが液晶下から姿を現すタイプ、液晶が360°裏返るタイプ等々、自分の使いやすいタイプを選べば良い。これで、タブレット需要とノートPC需要の両方をみたす事ができるのだが、一つ問題もある。
それはWindowsのタブレットの使い勝手が、AndroidやiOS等に比べて良くないという事。
こればっかりはコレから発展する事を望むしかない。
だが、もしWindows8.1より未来のOSでその問題が解決するならば、2 in 1は今よりずっと便利になるハズだ。
オススメはSurface2 Pro
残念だが、価格と性能、そして持ち運びと使い勝手、それらを総合的に判断し、一般的な人に最もオススメな一台を決めようと思ったら、私はMicrosoftのsurface2 Proをオススメする事になる。
11インチの液晶が多少小さく感じるかも知れないが、それでフルHD、かつマルチタッチパネルを搭載し、カバーにもなるキーボードを付ければノートPC然とした使い方ができ、かつタブレットとして運用もできる。
性能的にも申し分なく、通常使う要素は全て揃えていて、Officeまで付いてくる。これだけの事ができるにも関わらず、最小構成で10万円を下回るというコストパフォーマンスともなれば、オススメしない理由はない。
逆に、前述したように『何を第一優先にすれば良いのか?』という事が明確であるならば、それに見合った製品を選ぶのが間違いのないセレクトになる。
そこら辺は個人の選び方次第だが、純粋に何を買えばよいのかわからない、という事であれば、Surface2 Proは実に無難な選択肢と言える。
実の所、VAIO Duo 13はちょっとサイズが大きいかな、と思わなくもないのだ。
持ち運ぶ事を考えると、案外11インチ液晶というのはジャストサイズなのかもしれない。
ただ、VAIO Duo 13は性能としては絶対的なものを持っているので、別に後悔はしていない。
求めるものをどれだけ内包し、諦めるべき項目が少ない個体が、その人のベストPCという事になる。
それは間違いない話だ。
あとは…予算を用立てるだけの話なのだ(爆)