正式には、2013年が4K元年と呼ばれた年らしい。
だが、それはあくまでもテレビの話。
今回はPCモニターの世界での話で、今年手の届く価格帯で4Kモニターが続々登場するような感じである。
Dellから699ドルで!
昨年12月11日、このBlogでも99,980円で24インチの4Kモニターが発売される、という話をした。
23.8インチのモニターでAdobe RGBカバー率99%と、発色も良いモニターだが、Amazon限定でその価格が99,980円だった。
現在は日本円にして12万円台になっているようだが、どちらにしてもSHARPが発売したIGZOの32インチモニターの1/3程度の価格である。随分と手の届きやすい価格なったな、と思ったら、先日はLenovoより799ドルで4Kモニターが発表され、そしてまたDellより699ドルで4Kモニターを発売するという発表があった。
発表される699ドルのモニターは、型番が“P2815Q”となっているとおり、28インチモニターである。
ざっとみた感じでは、先日のモニター“UP2414Q”と同じようなデザインをしているのだが、現時点ではその採用パネルが何であるとか、インターフェースとして何を持っているのかなど、細かい情報が一切ない。
公式には「ハイエンドモニター同様のパフォーマンスを約束する」という事だが、その言葉がどこまで信用できる言葉なのかはまだ解らない。
ただ、3,840×2,160ドットという、圧倒的な解像度は間違いないもので、その部分だけを見れば安心してもよさそうである。
それでも気になるのはパネル
私自身、28インチというサイズはPC前に置くことができないため、この製品を購入する事はまずないと思うが、それでも気になるのは採用しているパネルが何になるか? という事である。
液晶パネルにはいくつかの種類があるが、低価格なものはほとんどがTNパネルというのが一昔前の常識…と考えると、TNパネルなのかもしれない。
ただ、最近TNパネルという言葉をあまり聴かなくなってきているし、そのアタリはまだハッキリとは解らない。
パネルが大きい分、自分との距離において近くに配置すると、結構な角度でパネルを見る事になる。
そうなったとき、TNパネルだと心許ない。
やはりIPSパネルであって欲しいところだが、果たして価格的にそれが可能なのかどうか…。
気になる所である。
4K元年であっても日本メーカーは…
どちらにしても、今年のこの段階で既に699ドルという価格の4Kモニターが登場している事を考えると、今年がPCモニターの4K元年になるのではないかと思う。
残念なのは、日本メーカーがどういう絡み方をするのかが不明瞭なこと。三菱が撤退してしまった今、日本メーカーで有力な所がEIZOかNECぐらいしか私の中で浮かんでこない。EIZOやNECとなると高級機しかない、というイメージだから、この4K低価格戦争には参加してこないだろう。
そうなると、4K元年と言っても結局は海外メーカーだけが大きな動きを見せる…という状態かもしれない。
今後の価格バランスと日本メーカーのがんばりに期待したい所である。
あー、三菱なきあと、私はどこのメーカーのモニターを買えばいいんだろうか…。