以前、写真家を対象としたAdobeの特別価格キャンペーンがあったが、本日まで、そのキャンペーンが復活している。
月額980円
このキャンペーンは、写真家を対象としたものであるため、Adobe Creative Cloudの中でも利用が可能になっているのはPhotoshop CCとLightroom 5の2種類である。
ただ、AdobeのCreative Cloudは、通常であればPhotoshop CC単体で月額2,200円かかるため、980円は通常の半額以下で2種類のアプリケーションを利用可能にするプランという事になる。
これはこれでとても格安なプランとは思うが、問題はLightroom 5はパッケージでも販売されており、その価格はAmazon.co.jpで12,726円となっている事である。
つまり、約一年分の価格でLightroom 5は永年利用可能にする事ができるワケで、それと比較するとどちらが得になるのかが微妙になってくる。
ただ、Lightroom 5もいつまでも5でいる事もなく、おそらく次のLightroom 6はCreative Cloudでの提供のみになる。
ソフトウェアをアップデートして使っていく事を前提とするならば、パッケージを購入するよりも月額980円でプランに参加する方が結果的に得になる。
このあたり、使い方など本人のスタンスで変わってくるため、自分の利用状態と比較検討しながら考える方がよさそうだ。
Lightroom 5で何ができる?
Adobe Photoshop Lightroom 5は、Photoshopのプラグインの一つが独立し、強化されたソフトである。
主としてデジカメで撮影したRAWデータを現像し、いろいろな画像処理を施す事ができる。特に高感度撮影時のノイズを除去したりする場合には比較的簡単に処理ができたりするのも魅力である。
しかも、このLightroom 5は画像そのものの印象を自然に変える事もできるアプリケーションであるため、写真を中心としたグラフィックデザインを行う場合には重宝する。
一方、Photoshopとの違いに疑問を感じる人も多いのではないかと思う。
Photoshopは、言わずと知れた画像処理ソフトの頂点に君臨するソフトで、実はプラグインという形でLightroom 5の機能を内包している。
しかし、プラグインとしての搭載であるため、使い勝手はLightroom 5が上回る。また、Lightroom 5は、そうした画像処理だけでなく、画像管理機能も持ち合わせているため、使い始めれば結構な違いが体感できる。
しかし、Photoshopの機能はそうした写真の加工に留まらず、画像と呼ばれるもの全てに対して、いろいろな処理が可能になる。
よく、芸能人の写真などはPhotoshopで加工される事が多く、あるべき“しわ”がなくなっていたり、血色の良い顔色にしたりと、その加工の幅は実に広い。
要するに、細かな所まで手が届くPhotoshopと、RAWデータの現像と色彩中心の画像処理を簡単に行うLightroom 5を、月額980円というプランで提供しているという事である。
ま、写真を趣味にしたりする場合、この2種のソフトはあって困る事はないソフトと言える。
この2種のアプリケーションの違いを知った上で、逆に言えばLightroom 5さえあれば困らないという人もいる。そうなればパッケージ版を購入して済ませてしまうという手もあるワケで、そこら辺はソフトの使いようといったところではないかと思う。
人柱根性で突貫した
まぁ…製品の概要などを説明するだけだと、前回の記事と何も変わらないため、ここは1年くらいは契約してみるか、と思い立ち、実際に月額980円で写真家業界プログラムに申し込んでみた。
申し込みはAdobe IDさえ持っていれば即日オンラインで契約が可能で、Adobe IDもその場ですぐ作る事はできる。Adobe IDに関して言うとパスワードに制限がないように見えるが、登録時に英数文字8文字未満だとパスワードに脆弱性があるとして弾かれるようだ。英数混在で8文字以上にしていれば登録はすぐに終わる。
あとは支払いをカード支払いにすればその場で契約完了、その場ですぐにPhotoshop CCのダウンロードページへと案内される。…ま、私は仕事の3時休み中に契約したので、ダウンロードはまだしていないのだが。
Lightroom 5に関してもAdobe Creativeのダウンロードセンターからダウンロードすれば問題ない。
また、Adobe CreativeにもAdobe Creative Cloud デスクトップアプリケーションなるものが存在するため、それをインストールすると各アプリケーションのインストールなどの手続き等が一括して行える。
この辺り、何故そんなアプリケーションがあるのかというと、このAdobe Creative Cloudの契約をすると、ネット上に20GBのストレージが使用可能になるからである。つまり、このデスクトップアプリケーションからネットストレージへのアクセスも簡単に行える、という事である。
この辺りは、Google DriveやOne Driveとよく似ているが、この2つはブラウザをベースにネットストレージ機能を利用可能にしているが、Adobeはデスクトップアプリケーションで実現しいる、というだけの違いである。
RAWデータを扱うようになると、それこそデータ量はガンガン増えていくわけで、ストレージが貰えるのは有り難い。特に複数のPCで作業環境を構築している人は、ネットストレージで同期させるという使い方もできる為、この20GBは有効活用可能な便利機能である。
春になれば…
とりあえず暖かくなればカメラを持ち出す機会は増えるはずだ。
タイミング良く、本日OM-D E-M1のver1.3のファームウェアが公開され、カメラもスタンバイ状態にある。
あとは実際に外でRAWデータ撮影を行うだけである。
欲を言えば35mm換算で300mm程度のズームレンズや90mm前後の単焦点レンズなども欲しいところだが、今手持ちにある12-40mmのレンズでも良い絵が撮れるハズ。今はまずこの素性の良いレンズで、試し撮りしつつ、いよいよもって本格的に写真を公開していく事にしようか…。