私的に何だかよくわからない企業、その一つにDMM.comがある。
今度はMVNOサービス
DMM.comはCMでも最近はやたらと名前を聞く企業であるが、印象として世界でNo.2という事だけがイメージとしてすり込まれ、一体何の世界2位なのかがよく分からない企業である。
また、実際問題としてブラウザゲームなどの運営元であったりもするが、それだけではなく、オンラインでのビデオ販売なども手がけていたり、やっている事の本質がなかなか見えてこない企業という印象が私にはある。
そんなDMM.comだが、今度はNTTドコモのLTE回線を使ったMVNOサービスに参入するようで、キャッチフレーズは「業界最安値」だそうである。
実際、どんなプランで業界最安値かというと、高速通信で月1GBのパケット通信が可能なデータ専用プランで月額660円なんだそうである。
もっと安いプランが他社から出ているには出ているが、高速通信分として1GBが用意されているという意味で業界最安値、という事なのだろう。
また3枚までのSIMカードの容量をシェアするプランもあり、MNPにも対応するという。
通話ありのプランももちろんあり、高速通信1GB付きの通話プランは1,460円、3GBで2,380円、10GBで4,480円と、確かに安いイメージがあるが、先日日本通信が高速通信容量無限のプランを発表したりしている今となっては、業界最安値と謳うのにも無理があるな、と私などは思ってしまう。
だが利点もある
そんなDMM.comのMVNOサービスだが、利点もある。
それは高速通信のデータ量を使い切った後の通信速度が200kbpsと128kbpsと謳う業者よりは速いという事と、高速通信のデータ量を使い切った後でもIIJmioと同じく通信を開始した最初の3秒間はLTEの速度で受信するバースト機能を持っているという事である。
通信というのは、そのトラフィックも含めて最初のリンクアップ含めた通信さえ速ければ、あとの通信が遅くても飛躍的速く通信が終了する。これは体感的なものであるから、このバースト機能があるのとないのとでは速度の感じ方が随分と異なる。
私はかつて高速通信の容量がない頃のIIJmioのモバイルDプランを契約していたが、128kbpsでも遅いと感じた事があまりなかった。この「感じた事がない」というのがバースト機能の恩恵だったりする。DMM.comのMVNOサービスは、そういう意味ではIIJmioと同じようなサービスと言える。より格安にしたイメージだ。
追記:後で調べて分かったのだが、回線元はIIJのようで、要するに最初からIIJ系サービスだった模様
私としては、DMM.comのサービスで高速定額プランが登場してくれると、より競争力があるのではないかと思う。
MVNOサービスは、現在いろんな業者が参加して、市場が荒れ始めている。格安に向かうだけでは生き残る事が難しいと言われていて、何かしらの独自路線を打ち出す必要がある。
日本通信はそこで高速定額という道を示した。DMM.comは新参組である事を考えれば、今もっとも強いサービスに追従するか、それを超える何かを打ち出す必要があるように思う。
DMM.comの他サービスを見ていると、結構業界破壊的な事をしているイメージがあるため、MVNOサービスでもそういった動きを期待したいところである。
DMM Mobile
http://mvno.dmm.com/