オリンパスからOM-D E-M5 MarkIIのチタンカラーが限定7,000台で発売される。
CP+2015で予感はあった
E-M5 MarkIIのチタンカラーは今年行われたCP+2015という展示会でオリンパスがE-M5 MarkIIの本発売の前に参考出品していたもの。
今回、それと同じものが全世界限定7,000台という形で発売となったワケだが、要するに展示会の段階で発売は予見できていた。
だが、カメラ好きにして、E-M5 MarkIIを欲しいと思っている人からすれば、E-M5 MarkIIの発売と同時に即座に新製品を購入する事は別に不思議でも何でもないワケだが、このように限定モデルが出るとなると、実は一番この限定品を欲しいと思っている人は、誰よりも先にE-M5 MarkIIを買いたいと思っている人、いや実際に買った人に違いない、という事に、オリンパス側は気付かないのだろうか? と私は思う。
別に限定モデルを発売するな、と言っているワケではないのだが、もっともオリンパスに貢献するであろうユーザーに対して、発売から半年も経たないこのタイミングで限定モデルを出すという事が、実は結構残酷な仕打ちだという事に、オリンパス側が気付かないとしたら、心なしか今後のオリンパスに対してちょっと不安になってしまう。
多分、私と同じ思いを持つ人は他にもいるのではないかと思うが、限定モデルを発売するなら本発売の時に情報公開した方がユーザーには優しいし、できるなら新製品発売と同時期に限定モデルを発売する方が正しいように思う。
ま、今回はこの流れになってしまった事はもう変えようがない事ではあるのだが、E-M1の後継機が出る際に同じような事が起きるかもしれない、と思うと、私は次の買い換えが実に難しいと思えて仕方が無い。
それともオリンパスは通常モデルと限定モデルの2種を買えよ、と言っているのだろうか?
もしそうだとしたら、メーカーとしてはあんまりだと思う。
中身は基本的に同じ
今回発売が発表されたE-M5 MarkIIのチタンカラーは、色と付属品以外は通常のE-M5 MarkIIと全く同じである。
チタンカラーは往年のOM-3Tiをモチーフにしたものだが、元々が記念モデルだっただけに、今回のモデルが本体色のみの違いで限定モデルとなっている事に「それでいいのか?」とちょっと思ってしまう。まぁ…E-M5 MarkIIの本発売から半年も経たない今、更なる機能向上型などが発売されれば、それこそE-M5 MarkIIのユーザーを逆なでする事になる為、この措置はコレで正しいのかも知れない。…なんか複雑な気分である。
ただ、今からE-M5 MarkIIを買いたいと思う人からすると、食指が動くモデルでもあるだろう。限定台数が決まっているため、モノが存在する内に購入する事をお薦めしたい。
気になるのはファームウェアの方
今回のチタンカラーE-M5 MarkIIの発表と同時に、PROレンズ2本が発表されたワケだが、個人的にはそれよりもE-M1とE-M5 MarkIIに新しいファームウェアが来るという事の方が重大な話である。
機能アップ…と言っても極端に大きなファームウェアアップではないのだが、それでも新機能が一つでも増えるという事はありがたい話である。
今回追加された機能は以下。
●E-M1
・「LVブースト2」を追加
・ピクチャーモード「水中」を追加
●E-M5 MarkII
・ピクチャーモード「水中」を追加
E-M1の方が機能アップが多いのは、単純にE-M5 MarkIIにはその機能が最初から搭載されているから。
つまり、今回のファームウェアアップでE-M1は部分的にE-M5 MarkIIと同等になった、という事である。
そして追加された“ピクチャーモード「水中」を追加”だが、内容からすると水中撮影に特化したピクチャーモードである。
従来のホワイトバランス、露出補正、フラッシュ補正に加えて、絞りとシャッタースピードを変えた撮影が可能になる。また、色彩に関しても水中写真に適したものに仕上がるようになる。
水中写真を撮影する際に関しての機能アップだが、案外水中でなく地上で使ってみても面白い効果が出るかも知れない。まぁ使ってみないとわからないが。
こういうファームウェアアップによる機能追加が頻繁に起こる事を考えると、E-M1を購入していてよかった、とつくづく思う。
ただ、それだけに次の新型機が出たときに、その買い換え時期を迷うのもまた事実。
今回のE-M5 MarkIIの限定モデルのような事があるかもしれない、と思うと、迷いがより深くなるというものである。
辛口評価だが…
さて、今回のE-M5 MarkIIの限定モデルに関して、私は結構辛口な言い方をしているが、この限定モデルが発売される事そのものは別に喜んでいないわけではない。
少なくとも選択肢が増えるという事と、さらなるユーザー間口の拡大という意味では、こうした限定モデル展開はアリだと思っている。
ただ、もっともコアなファンを置き去りにするような展開が問題ではないか? と思うのである。
それなら、最初から限定モデルを出しておき、発売一年後くらいに復刻版として同じものを限定数で再発売する方が、コアユーザーにも訴求できるし、新規ユーザーにも訴求できるように思うのである。
兎にも角にも、今回のやり方はちょっとファンに対して冷遇しているように思える内容だけに、今後が心配である。
次はこのような事がない事を祈りたい。
限定版の発売は各社出してるところは多いけど、流石にまだ早いって感じはありますね。
このカラーリングはかなり欲しいと思うけれど、カラーだけで値段が跳ね上がるならいらないですかね…。
色々と付属品やレンズが付くみたいですが、レギュラーのカラーリングとして発売(または発表)されてれば良かったのに。
私の使ってるK-3も限定版ありましたが、発売時期は一年経った辺り。
Nikon Df とかもそうだし。
そういや、E-M1やE-M10の限定色はもっと早かった気がする。
継続的に売るために、時期をずらすのは分かりますが、ちと速い。
もしかして、E-M1の後継機発表が時期的に重なるから早めたのかな…?
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E-M1の限定カラーってあったっけ?
たしかナイと思ってたんだけど…。
ただ、売る側としての心理として、発売日を遅らせた限定モデルというのは、よりユーザーを拡大させる為の起爆剤という側面があるのも理解できるワケで、難しい問題なんだろうな、とは思います。
ちなみに次期E-M1は来年秋頃ではないかと予測しています。
E-M1自体が秋発売だったので。
それまでは既存のE-M1の機能アップをファームウェアで対応し続けるようにも思います。
E-M1自体、伸びしろの多い機種だと思うので。
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E-M1のシルバーモデルって、限定じゃ無いんでしたっけ?
E-M10の青赤緑もカラーリングが増えただけなんだっけ…?
E-M1は全部入り感の強い機種だし、後継機が出たとしても名機として長く使われそうな気がします。
E-M10は…
最近OM-Dシリーズで忘れられてる気がします。
エントリー機とは言え、アップデートがやけに少ない。
機能的には難しくても、アートフィルター位は追加して欲しいものです。
カメラはレンズが最も重要と言うのは分かるんですが、ちょっと寂しいですw
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E-M1のシルバーモデルは限定じゃなく追加色ですね。
E-M10はわからないけど…。
E-M10は…というより、オリンパスはE-M10の立ち位置をどうしたいのかが見えてこない。
“OM-Dシリーズのエントリー機”としてE-M10を顧客に勧めたいのか、それともPENシリーズを“OM-Dシリーズのエントリー機”という位置付けに考えているのか…。それが全く見えてこない。
PENシリーズだってLiteの立ち位置が上位機を喰ってしまっていてハッキリしない。
OM-DシリーズとPENシリーズはコンセプトが違うというなら、明確にその立ち位置をハッキリさせ、その上で各シリーズの格付けとシリーズ内での格付けをしないと、製品の立ち位置が曖昧になってしまう。
オリンパスは今まさにそんな感じなのじゃないかと思います。
E-M10は…そういう意味では不幸な立ち位置にあるように思います。
アートフィルターくらいなら追加できるんじゃないかと思うんですけどね。
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