コイツをマウントアダプター替わりにするのも手かもしれない。
0.7倍がミソ
焦点工房が10月2日に、KIPON BAVEYESシリーズのレデューサーレンズ入りマイクロフォーサーズ用マウントアダプター2製品を発売した。
価格はどちらも2万2,800円(税込み)。
「KIPON BAVEYES EF-m4/3」はCannonのEFマウントレンズ用で、「KIPON BAVEYES M42-m4/3」はライカM42マウントレンズ用である。
共にレデューサーレンズが組み込まれており、焦点距離は約0.7倍に補正される。さらにレデューサーレンズの集光能力により、約1段分明るく撮影できるという効果もある。
そういう意味では、この製品を通常のマウントアダプターの替わりに使用する、というのもアリかもしれない。
焦点距離が実際とは異なる為、やや計算が難しくなるが、もともとマイクロフォーサーズは35mm判換算では2倍になるため、それを考慮した上にさらに0.7倍と考えれば焦点距離は見えてくる。
凹みUltronと合わせてみたい
この「KIPON BAVEYES M42-m4/3」を私なら凹みUltronと組み合わせて使ってみたいところである。
凹みUltronは、50mm F1.8というレンズだから、このレデューサーレンズ入りマウントを使用すると、焦点距離は『50mm×2.0×0.7』で約70mmというレンズになる。
さらに明るさはF1.8に対して約1段分明るくなるのだから、F1.2くらいになる計算になる。数値の上だけでは結構良い感じのレンズになるのではないだろうか?
まぁ、実際には撮影してみて、どんな画になるのかを確認してみないと何とも言えないワケだが、使い方としては面白いように思える。
数値的な変化があったとしても、画の特徴が変わらないのであれば、その特徴を活かしたまま違う焦点距離として撮影ができるワケだから、単焦点レンズを1本増やしたような感じで使えるとも言えるしかも知れない。
もっとも、0.7倍の違いでしかないから、そう大きな変化にはならないかもしれないが、それでも約1段分明るくできるとなれば、今まで撮れなかったものが撮れる可能性はある。
また「KIPON BAVEYES M42-m4/3」でなく「KIPON BAVEYES EF-m4/3」を導入して、中古でCannonレンズに手を出す、というのも面白いかも知れない。まぁ…レンズ沼に嵌まる覚悟があるなら…の話だが。
どちらにしても、選択肢を広げる一品ではある。