ライカ初のフルサイズミラーレス。
92万円+62万円
ライカから35mmフルサイズCMOSセンサー搭載のミラーレスカメラ“ライカSL”が発表された。発売時期は11月末。
防塵防滴シーリングを施したアルミ削り出しのボディに超音波式のダストクリーニング機構を組み込み、プロユースに向けた耐久性や堅牢性を持たせたという。
個人的にはパッと見た感じ「なんか…Sonyのα7系っぽい感じ」に見えるワケだが、ミラーレスカメラをコンパクトに作ると全体敵にこんな感じになるという事なのだろうか?
価格は本体が税別92万円前後、同時発売の標準ズームレンズが税別62万円前後と、相変わらず素人お断りの価格である。採用されているマウントは「ライカLマウント」というフルサイズミラーレス用の新しいマウントを採用している。マウントの形状そのものはAPS-Cの「ライカTマウント」とバヨネット形状が同じという事で、クロップ撮影を前提にすればライカSLでも「ライカTマウント」は利用できる。
前述の同時発売の標準ズームレンズはもちろんライカLマウントで、焦点距離は24-90mm、F値はF2.8-4で、レンズ内手ブレ補正機構が組み込まれたものである。レンズ構成も豪華で非球面4面を含めて15群18枚構成、最短撮影距離は広角端で0.3m、望遠端で0.45mとなっている。
この標準ズームレンズ以外にも、90-280mmの望遠ズームレンズ、標準大口径単焦点の50mmが計画されている。
その他、本体スペックとしては、35mmフルサイズCMOSセンサーの解像度は2,400万画素で、光学フィルターレス構造、ISO50~50000という感度設定が可能。
また搭載するEVFは0.66型440万ドットで、表示フレームレートは60fps、表示倍率は0.8倍と、従来のミラーレス機を超える最高性能を誇る。
シャッタースピードは1/8,000秒~60秒で、最大連写枚数は11コマ/秒、インターバル撮影や最大30分のバルブ撮影が可能となっている。ストロボ同調も1/250票とこのあたりは従来機とあまり変わり映えがない。
まぁ…スペック的には驚く程のものはEVF以外はないのだが、ライカの品質で作られているわけだから、プロが使う上で絶対の安心感がブランドとして付いてくる…そういう製品だと考えられる。
世はフルサイズに向かうのか
ライカがフルサイズへと向かうのは予想もできたし、当然の結果と言える。
だが、PENTAXも次はフルサイズセンサー搭載と言われているし、世間的にはフルサイズセンサー搭載という方向に向かっているような気がしてならない。
私が持つOLYMPUSのE-M1はm4/3規格であるため、センサー面積でいえばフルサイズの大凡1/2というサイズ。m4/3はその小型センサーを搭載する事で、システム全体を小型軽量化する方向を打ち出している。
だが、Sonyのα7シリーズが登場してからというもの、フルサイズセンサーでも結構小さなボディを実現するようになり、そしてライカも同じ道を歩んだ。
これが意味する所は、m4/3持ちとしては気になる所である。
まぁ、今の段階ではフルサイズセンサー機は価格的にとても手が出せる価格ではないため、世の中の動きがそうであってもm4/3機しか私は手が出せないわけだが、今後フルサイズセンサーが当たり前になり、センサー自体の価格が大きく下落したならば、世の中の動きはぐっと変わってくるかも知れない。
そういう動きがあったとしても、m4/3という規格がなくなるとは思わないが、フルサイズが簡単に手に入るという供給が変われば、世の需要も変わってくる可能性は高い。
次期E-M1は手持ちでハイレゾ?
m4/3の今後の話をしておきながら、こういう話に入るのも何だが、まだ噂程度ではあるが、次期E-M1の話も興味深いものがある。
E-M5 Mark IIに搭載された、超高解像度撮影であるハイレゾショット、あれが次期E-M1では手持ちで出来る様になるという噂がある。
センサーを高速動作させ、8枚の撮影を行いそれを合成して1枚の高解像度画像を得るという従来の仕組みを考えると、手持ちでは当然ブレてしまい、モノにならないのでは…と思うのが素人だが、手ブレ補正の機能と上手く合致させて手持ちでもハイレゾショットを可能にできる目処が付いたという事なのだろうか?
またSony製の20MPセンサーを搭載する可能性が高いようで、1,600万画素から2,000万画素へと画素数がアップする事が見込まれている。
まぁ、昨今のセンサーなら2,000万画素程度なら画素数が上がっても暗くなる事はないだろうから、これは素直に喜ぶべきかもしれない。
また、個人的に一番気になるところは、フォーサーズレンズの為の像面位相差AFをちゃんと継承しているのか? というところ。フォーサーズレンズそのものは持っていないが、目を見張るべき良レンズがあるフォーサーズレンズを切り捨てに来ないか、気になるところではある。
まぁ、ライカのフルサイズミラーレスが登場した事で、一つの大きな動きが出てくるかもしれない、と思いつつも、そうそう世間一般に定着した規格が変わる事はない、と考えている自分がいて、結構私も情報に流されているなぁと思ったり。
どっちにしても、高機能高解像度は金がかかる事を考えると、金のかからない規格というのは絶対に必要なワケで、センサーさえ供給されればフルサイズセンサーだけが残るなんて事はないな、と結論づけて、次期E-M1の情報を待つことにしようか…。
PENTAXユーザーとしては、フルサイズ機も気になりますが、今冒険してブランドを維持できるのか、の方が気になってたりしますw
PENTAXのデジ一眼でのフルサイズは長いこと出す出すと言ってきたみたいだし、NCS三社の魅力的な新製品に対抗するにはインパクトのある製品が必要なんでしょうかね?
一眼レフはフルサイズ機を求める声が多そうですが、実際に買ってる人は数%程度。
やはり価格的な壁は大きいと思います。
SONYはフルサイズミラーレスと言う国内にライバルのいない武器があるし、優秀なセンサーを作っているので強気に出てますよね。
NC2強はシェアが大きいし。
その点では、m4/3もライバルの少ない市場だと思います(身内がライバルというのは皮肉ですが)。
オリンパスはスチルの画質を突き詰めて行ってるし、パナソニックは動画機能を強化してると、ある程度棲み分けも出来ているし、参入企業も増えてきているし。
何より、大きくて重いカメラを持ちたくない人には良い規格だと思うので、まだまだ伸びると思います。
ミラーレスは設計の自由度が高いので、このまま技術革新が進めばシェアも拡大するでしょうね。
アナクロ大好き、MFタマラン、メカメカしいのに惹かれるって感じの私みたいなマイノリティは除外するとして、絶対数は間違い無く小型軽量の方が売れるでしょうね。
写真を趣味にしてるのではなく、旅行等で良い写真を撮りたいと思ってる人は特に。
(旅行中の小型軽量カメラの有り難みはGRIIで思い知りました…)
フルサイズは特に必要を感じませんが、PENTAX初のフルサイズデジタル機は興味津々です。
変態的(良い意味で)な液晶積んでる画像も出てるし、危険なかほりですw
何しろ、フルサイズに対応したKマウントとM42マウントのレンズが多数あるので…(^_^;)
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フルサイズセンサー搭載機の価格の高さは、どのメーカーでも同じといえば同じ。
ただ、その技術を廉価機に落とすという意味で、いわゆる研究モデルになっているのかもしれません。
PENTAXはある意味カメラメーカーとしての意地もあるのかな、という気もします。
というか、そういう気持ちはとても重要かと。
私が一番気にしているのは、OLYMPUSがフルサイズセンサー機を出してくるのかな? という所。
過去のインタビューでも決して否定はしていないし、可能性はゼロではないのが気になります。
ただ、その場合はマウントからレンズシステム含めてほぼ再構成になるので、容易な道ではないとは思いますが。
どっちにしても、フルサイズセンサーが今のAPS-Cくらいの価格で普及できるようになると、市場はガラリと変わるんだろうな、とは思います。
…まぁ、ないだろうけど(爆)
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