ずっと前に私が予測していた事が今ようやく…。
2.5インチで4GB
Seagateから2.5インチHDDで容量4GBというストレージが遂に発売となった。
もちろん2.5インチサイズで4GBというのは初めての話。但し、厚みは一般的な7mm厚や9.5mm厚ではなく、15mm厚というちょっと分厚いサイズで、ノートPCにはおそらくほぼ入る事はないと思うが、それでも最近流行の小型PCケースなどの2.5インチベイには入れられるだろうから、小型PCの需要には十分応えられるだけの製品と言える。
ただ、まだ出始めということもあって現在は税込23,980円と価格は高め。それでも小型PCで1スピンドルしか搭載できないとなれば、他に選択肢はない。
性能としては、インターフェースが6Gbps SATA、キャッシュは128MB、回転数は5,400rpm、最高連続転送速度は130MB/sと3.5インチHDDに引けを取らない。
消費電力はリード時1.9W、ライト時2.1W、アイドル時0.85Wと、このあたりは流石2.5インチHDDである。
3.5インチHDDはなくならない?
私は、2.5インチHDDが普及すると、次第に3.5インチHDDがなくなってくるのではないかと考えていた。
もちろん今もそうなっていくんじゃないかと思っているのだが、思いの外3.5インチHDDが普及している事で、当分は無くなる事はないだろう。
だが、私はそれでも主力ストレージは2.5インチへとシフトしていくのではないかと今も思っている。
ストレージは次第にSSDが広がりを見せ、今ではHDDとほぼ同等のデータ保持安全性と言われるようになってきた。そのSSDのサイズはほぼ2.5インチドライブのサイズ以下である。
HDDは今でも安価に大容量化できる技術である事から、2.5インチというサイズでSSDとHDDが混在していくようになり、今後のPCの省電力化に貢献していくように思っている。
今現在、PCというハードウェアはある意味行きつくところまで行きついたものになってきた。それでもなくなるということは多分ない。それは人がコンピュータを扱っていく上で、残念ながらいまだにタブレットよりも効率よく扱えるデバイスだからである。
ただ、デスクトップであってもより小型に、より省電力に向かって生き残るだろう、と私は思っている。
その中で唯一変わらないものがあるとすると、人とコンピュータの接点になるインターフェース、例えばキーボードに関しては大きく変化していかないと思う。それこそ人の思考を読み取って入力できるようになるまでは、この部分は変わらないだろう。
話は戻るが、今回発売された2.5インチ4GBのHDDの厚みが、ますは9.5mm厚になることが次なる目標になるだろう。そうすれば、ノートPCにも大容量の時代がやってくる。
そのためにもHDDメーカーにはまだまだ頑張ってもらいたいところである。